Episode.9:1匹と1人、二度目のダンジョンへ①
ルナ視点スタート
寝落ちしてこの時間になりました!すみません!
5月6日、朝10時。
ボクと主人は東京新宿に出現したダンジョンの前に立っていた。
自衛隊のダイバー達は渋谷のダンジョンに行ったのでここにはいない。
ボクは"ゴーグル"っていう目を守る装備を付けている。
そして主人は腰に長い棒をぶら下げていた。
主人によると"剣"というものらしい。
あれでゴブリンとかを斬るそうだ。
ダンジョンの前では周りを封鎖していた自衛隊の人から
「気をつけろよワンコ!」「かわいいなワンコ!」「ダイバー犬かぁ!すごいなワンコ!」
とか言われて撫でられまくった。
ふふん、なんかちやほやされてていい気分だ。サービスだ。おなか出してあげよう。撫で給え。
主人はあの担当受付の人と電話していた。
「はい、じゃあ10時半にアタック開始します。帰還はえーと13時半でいいですか?その時間過ぎて30分戻ってこなかったら救助隊が潜るんですね?わかりました。はい。じゃあ行ってきます。え?愛してる?何見え見えの冗談言ってんですか..はいはい。じゃ、切りますよ」
電話を終えた主人はもみくちゃにされているボクのほうに来て、
「すみません、あと10分後にアタック開始します」
とボクを撫でてくれていた一人に話しかけた。この人がこのダンジョンの責任者らしい。
「そうか、わかった。帰還予定は?」
「13時半です。」
「よし分かった。気をつけてな。」
「はい。ルナ!行くよ。」
「わん!!!」
よし気合十分!いくぞう!
★ ★ ★ ★
「じゃあ行ってきます」
俺はそう言ってこのダンジョンの封鎖部隊のリーダー、佐倉さんにそう言った。
「気を付けてな。いってらっしゃい」
ほかの自衛隊員からも激励をもらって、俺とルナはダンジョンに降り立った。
「やっぱりダンジョンの中は光る鉱石のおかげで暗くはないか。んで外の音は全く聞こえなくなった。不思議だな。とりあえず進もう」
俺とルナは横穴のほうに進んでいく。
少し進むとペタンペタンと聞いたことのある音が聞こえてくる。
ルナもすぐに気が付いて、いやおそらく俺よりも早く気づいていた。
「きた!スライムだ!」
「わん!!!」
スライムが2体、前方から跳ねてきた。片方は黄色っぽい色で初めて見る奴だった。
「なんだ?黄色いスライム?」
鑑定すると【スライム[黄]】という名前が出てきた。
「そのまんまかよ!ルナ!黄色のほう頼む!」
「わう!」
俺は剣でうっすらと見えるスライムの核を潰し、ルナも吠えながら黄色いスライムの核を踏みつけてつぶした。
<スライムを討伐しました。経験値を取得します>
<スライム[黄]を眷属ルナが討伐しました。経験値を取得します。>
よし!倒せた!いい感じだ。このまま進もう。
俺とルナはその後2体のスライムと1体の黄色スライムを倒した。
そして進んでいくと、前の調査に違わず、下の階層へ続く穴があった。
【この小説を読んでいただいた皆様へ】
面白いと感じていただけたら、評価を頂けると嬉しいです。
感想もぜひください!返信は絶対するので!
ブックマーク、評価していただいた皆様、励みになります!読んでいただき本当にありがとうございます。
新しく読んでいただいた皆様、面白い!続きが読みたい!と思ってもらえたら、ブックマークよろしくお願いします!




