3.嵐のような訪問者たち②
誤字直しました!
「うーん。怖くはないかな。強いて言うなら、私の苦手なタイプだということかな。それに、厄介かな相手だからこそニーナに迷惑をかけるのも嫌だからね。」
「そうなのですね。」
「とにかくネコたちを今日は念入りに見てあげなきゃだね。よし、わたしも今日は時間があるから一緒に手伝おう。」
こうしてジェイルーン様も一緒にネコたちのところへ行くことに。途中自室に寄り、ミルクも連れて行く。ミルクを抱え、ネコたちのところへ行くと、そこには誰かが立っていた。
「どなたですか?」と聞くより先にジェイルーン様から冷気のようなものを感じた。
「何故あなたがここにいるのですか?────アドゥイ王太子殿。」
え、今お、王子って?王子ということはこの国の……?でもどうしてそのような方がこちらに?
あれ?でも確か里親候補の方は「厄介な相手」だと言っていたような……?
「ここに来ることは言ってあっただろう?ただそれの時間が早くなっただけだ。」
「ほう。あなたともあろうお方が連絡も寄越さないだなんて珍しい事もあるんですね。」
「こうでもしないと『ネコ』が全部見せて貰えないかと思ってね。」
王太子様が愉快なものを見るような瞳をこちらへ向ける一方、顔は見えないけれど隣の方が段々と空気が冷えていくのを感じました。
「いいのかジル。そんな顔していると君の隣のレディが怖がるぞ。」
「くっ……。」
王太子様の言葉により、隣から感じていた冷気が瞬く間に消えたのです。暖房器具の調子が悪いのでしょうか?
「ニーナ。驚かせてしまったのならすまない。」
「いえいえ、大丈夫です。」
「よし。落ちついたところで、そのレディを紹介して欲しいな〜。」
すると突然、ジェイルーン様に腕を引っ張られたかと思えば、そのまま背中の方へと庇われる。
(えぇっと?)
「彼女はニーナ。わたしの仕事を手伝ってくれている...大切な...人でもある。」
「おっと?どういう意味かな?」
(これは、アレよね?屋敷で働く者はみんな家族であるから、大切ってことなのよね?)
プチ混乱になりつつも、どうにか自分を落ち着かせる。
「別に、本当のことを言ったまでだ。」
「身に余るお言葉をありがとうございます。ご期待に沿えるよう、精一杯勤めます!」
「くくっ」
「...」
どうやら何かを間違えたらしい。使用人の一人として、心から御礼を言ったというのに…。王太子様は面白そうに微笑っており、ジェイルーン様はどこか不機嫌そうな顔を浮かべている。
「ではニーナ。わたしにネコたちを紹介してもらっても?」
「はい。かしこまりました。」
部屋に入ると、沢山いるネコたちから何匹か見繕って王太子様の下へ連れていく。
「この子はのんびり屋さんです。こちらの子は元気な子でよく食べます。こちらの子は....」
少しでも多くこの子たちの良さが伝わればいいなと思い、性格や特徴を伝えていく。
おや。思ってたよりも量がありました(笑)
さて、ジェイルーンの天敵(?)の再登場ですが、次回はジェイルーンのターンです。




