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倉庫からひきづり出してみた(短編集)  作者: たのみこむこ
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風が吹けば。


男は毎朝、洗面台で顔を洗う。


手のひらに水をため、そっと。


両手が塞がるので、蛇口からは勢いよく水が出ている。


この水の無駄なことは勿体ないなぁと男は思った。


男は、着替えを済ませて、会社へ行った。


バシャバシャと洗面台で顔を洗う。


自動なので水は止まるが、また手を出すと、手のひらより多いぶんの水が出てしまうことはもったいないなぁと思った。


帰り道、男は川を見た。


こうやって、とうとうと流れ行く水なら勿体なくないことだと男は思った。



家の近くの金物屋、ふと目をやると、小さい桶が売っていた。


これは水を無駄にしないことだと男は思った。


とても便利だ。


男は、帰宅して顔を洗った。


この蛇口から、川の水が出たら勿体ないことはないなぁ。


桶よりなおさら便利だ。


そう思った。


例えば水が電波として。


直接職員が契約には行きませんよとして。


契約をとりつける提携企業が増えて。


余計に金がかかる。


やがて若い者は使い捨てにされていく。


そんなN〇Kのようなシステム。


それが世の中に溢れてる。

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