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第2話 GAME OVER

 頭の中が真っ白になって、様子を見るためにおそるおそる部屋のドアを震える手で少しだけ開けて確認しようとしてしまった。

廊下の向こう側の台所の前には割れた食器が散乱していたが、台所の近くに行ってまでは確認はできない。いや、したくない。今にもドアを開けて勢いよく走って逃げ出したかったが、足が震えて動かなかった。


 様子を見ていると台所から犬型のモンスターが姿を現した。その頭にはモンスターの名前が浮かび上がっている。


【Lv90 疾風の制裁者 ウィンドウォーグ】


 モンスターのレベルもそうだが、レベルとカタカナの名前の間に漢字やひらがななどの文が来ているということは、ボスモンスター級であるということだ。見つからないようにドアを静かに閉じていた時だった。


≪ピロン♪≫


パソコンの音を切り忘れていて、チャットの流れる音が出てしまった。

急いでドアを閉めてパソコンの音を消したが気付かれたと思い、しばらく息をひそめてドアを見つめていた。


だが幸い、何も起こらなかった。


何事もなく、だいぶ落ち着いてきていたので運営のメールを読み返してみてみることにした。電話して、自分の部屋にいれば助かるということだ。結果この部屋にいれば安全なのだからすぐ電話をして静かにしていればいいということだ。

僕はすぐに電話の子機を手に取り、電話を掛けた。


「こちらディストーション・ワールド緊急連絡所です。」


住所やいろいろと聞かれたが、ただ答えて答えて何言っていたかも必死で覚えていない。

ただ最後に、「助けに行きますのでその場を動かないでください。」と言われて少し安心してしまい、ドアにドシンともたれかかってしまった。


電話して少し経ったが、かなり静かだった。

モンスターがいるはずなのに静かすぎた状況は不安を再び呼び起こし、僕はドアを再び開けようとしてしまうその時だった。


≪ワオォォォォン!≫

【コンべクションサイクロン Lv5】


鳴き声とともにドアの前にはスキル名と思われる四角の中に文字が書かれた物体らしきものがでる。

同時に僕はドアとともに吹きとばされ、部屋にまるで台風が入り込んだような突風にさらされた。風がやむまで僕はドアを盾に身を守るしかなく、考えることもままならなかった。

風がやんであたりを見回すと、家具はほとんど壊れ、大学のプリントはどこに何があるかわからないような状態になっていた。


≪グルルルルル...≫


しかしそれどころではない。モンスターが部屋の中に入ってきて近づいてきている。

必死で部屋のティッシュなどの物を必死で投げつけまくると"1"とか"2"とかダメージ表示らしきものは出るが、倒すことは困難だろう。

かみ殺されそうな距離になった時だった。家具が壊れてあたりに散らばった木の棒の残骸がたまたま手につかんで投げた。


【サイクロンアックス Lv1】


投げると同時にスキルが発動してウィンドウォーグに直撃した。

少しあとずさりして様子をうかがっていた。

与えたダメージは"2016"でさほど強くはないがうまくやればHPを削っていけるだろう。そう思った矢先だった。


≪ワオォォォォン!≫

【インフェルノジャッジメント EX】


ウィンドウォーグの時間経過で発動できる必殺技が発動してしまった。

部屋にまた突風が吹き荒れ、今度は大きな竜巻が部屋の中を暴れまわる。もちろん何もできるわけがない。竜巻に飲まれて思い切り壁にたたきつけられた。


意識はぼんやり残っているが身体がうごかない。もう命はないと覚悟するしかない。








僕はそのまま目の前が真っ暗になった。





―――(ここからは作者からのコメントです)―――


投稿遅くなって読んでもらってる方には大変申し訳ありません( ノД`)シクシク…


何度も直してるのですが・・・なんか分がおかしいような・・・(´;ω;`)ウゥゥ


次は遅れないように頑張っていきます(;^_^A

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