表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女の記憶  作者: 夜月
5/5

彼女は誰だ

「そんな屁理屈言ってないで、いくら家が近いと言ってもさすがに遅刻するよ。」

そう言いながら舞は、靴を履いている。

「ふが、ふんがふが!!」

口にパンを詰め込んでいるせいかうまく喋れていない。

「何言ってるか、わかりませ~んww」 クスクスっと笑うと立ち上がった。

「じゃあ、僕はお先に行っくね~」 

「むしゃ、むしゃ、、ゴクッ おい、待てよ。」

「待ちません~」 そう言うと舞はドアを開けて、出て行った。

連は牛乳を一杯飲んで、バックを掴むなり家を出た。

「おい、待てよ!…っていね~。」 信号までは一直線なのに舞の姿はなかった。

(舞のやつ、走って行きやがったな、、)

蓮はバックを抱えなおすと走り出した。

「はぁはぁ、、はぁ」 走ったせいで息切れしている。

時計を確認してみると、現在8時5分。

「あ~こりゃ間に合わね~な。」 蓮はそう言うとため息をついた。

「はぁ、進級式だっていうのに遅刻かよ、、俺、今日から高3だっていうのに。」

サァ~ 風が吹いた。

『蓮、早く会いたい。』 彼女の顔が頭から離れない。

声、顔そしてあの悲しそうな表情。

(誰なんだ、彼女は…凛って誰なんだ。)

頭で考えているうちに学校に着いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ