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彼女の名前
その綺麗な顔は、悲しそうに歪んでいた。
瞳には、涙を浮かべて、、、
『これで、最後よ。 蓮、、』 彼女は、、、笑った。
本当に存在すらも消えてしまうような最後の笑顔のようだった。
ドックン、、ドックン
連の心臓が、まるで最後を許さないと言っているように暴れだした。
それを見て彼女は俺の前から消えようとした、、。
「いくな、、」 俺は、叫んでいた。
「いくな、いくな、いくな、、、、、」
自分でもわけがわからないほど叫んでいた。、、、狂ったように。
「いくな‼ 凜 」