表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
都市伝説ファイル  作者: 藤笠 紺
警察の捜査
9/13

事件整理

結局、高遠は話を聞くだけで、私が記録をするはめになった。以下、事件の整理を書いてみた。


・S町R公園で屋代洋子(30)の遺体が発見される。死因は心臓を刃物にさされての、出血死。検視官によるとさされてから、数秒は多少の意識があったようで、即死ではない。


・死亡推定時刻は昨日の午後十一時から今日の午前一時までの間。


・遺体には、殺害されたあと口が耳まで裂かれている。


・散歩に来ていた老人の話によると、朝来た時は遺体はなく、昼来てみたら、遺体を発見。


・容疑者は二人。岡本綾子と美影伸也。二人ともアリバイはなし。この二人を除く、洋子の知人は全員アリバイが成立する。


・R公園から岡本宅まではおよそ車で20分。美影宅は40分。


・勅使河原と名乗る老人によると、一年ほど前から口裂け女の目撃情報があるらしい。



とりあえずはこんなところだろう。初めは興味のなかった高遠も、「口裂け女」という言葉を聞き、やる気を出したようだ。やっぱり、都市伝説マニアだ。


「よし、明日から調査に乗り出すか。今日はもう寝ようぜ」

島田警部はとっくに帰ってしまった。どうやら、高遠が事件の依頼を受け入れてくれたということで、安心したらしい。警察が探偵に事件を依頼してしまう時代なのか……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ