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運命数字  作者: 緑茶
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悩み

あたしは、何も考えずただひたすら家に向かって歩いていた。

すると後ろから足音が聞こえた。


「もえー待ってよ」


美加が息をきらしながら走ってくる。その顔は、どこか笑っていた。


「さっきは、ごめんね」


顔は、笑っているが心から言ってるのは、分かった。


「ううん」


あたしも、笑いながら答えた。


「あのさーさっきの事なんだけど・・・」


美加は、そう言うと顔を下に向け、手をもじもじさせながら言った。


「こんな事あってから聞くのなんだけど・・・男のタイプ教えて」


寒気がした


「おかしいって分かってるんだけどさー」


夏では、とても考えられない冷たい風があたし達の間を通り過ぎた


(恐い)


何度もその言葉が頭のなかをよぎった。


「もえ?どうしたの」


美加が一瞬悪魔にさえ見えた。なにかが起こりそう。


「・・・美加ごめん用事思い出した」


あたしは、それだけ言って走り出した。


(なに?なんなの)


わけが分かんなかった。



あたしは、家に着くなりベットにもぐり込んだ。

ふと、昔のことを思い出した。前にも一度こんな事があった。



ちょうど一年前


その頃から男を避けていて、一度も男と遊んだ事が無かったが、その日友達に合コンに誘われて、行く気は全くなかったが友達があまりに熱心に頼むから仕方なく行くことにした。

その日は、雨でしかも遠いいためかさをさしながら自転車で行くことになった。

目的地集合のため行きは一人。

本当に普通に走っていただけなのに、急に自転車の前の車輪がパンクし、その衝撃で前の電柱に直撃。

あたしは、そのまま倒れ今度は、後ろから来たトラックに水をかけられ服がびしょびしょに、

コメディーかよ、と思うことが本当にあったのだ。

その日は、結局合コンには行けず

しかも次の日、熱で寝込んだ。


「・・・偶然だと信じたい」


今気付いた15年間生きてきて今まで男のタイプをほとんど聞かれたことがない。


(それもある意味恐い)


あたしは、大きくため息をついた。

そして数秒の沈黙のあと


「明日あたしも、好きな人のタイプはなしてみよ」


(・・・なにかが変わるかもしれないし)


知らないうちにあたしは、眠りについていた。

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