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運命数字  作者: 緑茶
1/3

タイプ

これは、純粋な恋を

テーマに書きました。初めての小説です。

皆さんの意見を参考にしたいので、ぜひ一度読んで感想を聞かせてもらえると、光栄です。

夏中旬、天気晴れ


キレイな青空に所々雲が、かかっている。


あたしはこの季節が好き。


あたしこと上原もえ15歳は、どこにでもいる普通の中学生だが、頭は悪い特技は、なし夢ややりたいことも特にない。性格は男っぽく恋をしたことがない。と言うより、男に興味がない。

誰とも付き合う事もなくのんびりと一人で生きてく事を望む。それが


あたしにとって幸せだと思うと、あの頃は当たり前のように思っていた。




「最近あの人テレビにいっぱいでてるよ」


「本当?かっこいいよね」


いつものが始まった。


学校に行くと、クラスの女子達が男性俳優やアーティストがどーたらこーだらと話している。


「やっぱりかっこいいよね。本物を生で見たい」


(生で見たって同じ人間じゃん)


「・・・もえ聞いてる?」


「えっ」


「あーまた心の中で文句言ってるでしょう」

最初にあたしに声かけた方は山中えり

次に声かけた方は倉沢美加


二人ともあたしの友達だけど、いつもこんな話ばっかりでついていけない


「なー、一人ぐらいかっこいいなって思う人いないの?本当に」


美加は右手をあたしの机に置いて、左手の人指し指であたしを指した。


「本当よ」


美加に続いてえりが言った。


「いないよ」


あたしは、顔色一つ変えず言った。当たり前、本当の事を言ったからそれで動揺するわけがない。


「だって興味ないし、かっこいい系嫌いだもん」


「そんなこと言ったって、所詮この世界のほとんどみんなが、顔で選ぶんだから、ねっ、えり」


「私・・・可愛くない、どうしよう・・・」


「えりは、可愛いって」




(・・この世界の人が顔で決めるとしても、あたしはその残りの内面で選ぶ人を探すって言っても天と地が引っくり返っても付き合う事はないだろうけど)


あたしは、机に顔を伏せた。その事に気付いたのか、美加が話かけてきた


「ねーもえの男性のタイプは?」


「いないって」


あたしは机に伏せたまんま言った。


「敢えていうならよ!お願い教えて」


美加はそう言いながらあたしの頭を両手で持ち上げ何度も横に大きく振った。


美加の性格は、とても活発でお調子者。

そんな性格の美加があたしは好き。でも一つだけ迷惑な所がある。それは、気になる事があったらどんな事をしてでも、その事を徹底的に調べる事。

そんな事で前、学校帰りに名古屋まで付き合わされた事がある。

今のことだってきっと帰ってから何度も電話がくるだろう。


「わかった言うから手離して」


「うん」


美加が手を離したら急に頭が重くなった。前を見ると、天井と床が逆になり回り始めた。あたしはわけが分かんなくなり、そのまま勢いよく頭を机にぶつけた。一瞬記憶が飛んだ。


「・・・もえ・・・平気?なわけないよね」


美加の声だけが聞こえた。


(何が起こった・・?)

かなり勢いよくぶつけたのは、わかる。


クラス全員の視線があたしに向いてるのもわかった。


こんなに恥ずかしいことは、今までで、無かっただろう。

あたしは、しばらく顔を上げる事が出来なかった。

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