第3話 影と『それ』
誰もいない。いや、誰もがいる。それは昔も? それは今も?
私は君だし、君じゃない。
君は私だし、私じゃない。
ゆらゆら、ゆらゆら。
私がうまくできるかは君たちにかかっている。
ゆらゆら、ゆらゆら。
転がった石。さあ、どうしたものか。
ギギ、ギギ・・・。
「おーい『それ。』」
ギギ、ギギギ・・・?。
「『それ』だよ、『それ』。『それ』のこと。そう、『それ』、『それ』だよ。」
ギギギ・・・。
はあ・・。私は深いため息をついた。
「『それ』よ、それではまずい。早く仕事をしないか。『それ』なら、もっとうまくできるだろう?」
ギギ、ギギ・・・。
「はあ、まあ、私のせいでもあるのだけれど。」
『それ』がいるとき、私は『それ』とともにある。『それ』も私も、それは同じだ。
「これ、どうするんだよ。拾えないよ。」
黒い影の腕。伸ばしてみるけれど、その石は私の腕では掴むことができそうにない。
いつもうまくいくわけじゃないけれど、影にしては、うまくいくこともあるのに。
でも、まだ、無理かなあ。
ギギギ・・・。
「お前もそう思う?」
ギギ・・。
だんだんと視界がぼやけ始める。どうやらこの行く先は、やはり君たちにかかっているようだ。
「もうちょっと、待ってみるか。ねえ、@Bm#Dきc~s:?。*てdsV・_―よs$」