見習い魔法使いのミライと魔法のチョコ
この世界には人間界ともう一つ魔界が存在する。
この物語は魔界にある国立魔法学校初等部に通う一人の少女のバレンタインの問題を起こしたお話である。
私は名前は森永未来今はまだまだ見習いだけど、魔法使いやってます!!
「未来さんあなたは国立魔法学校に通っているという自覚はあるのですか? なんですか毎回毎回この点数は……あのね先生あなたの将来が心配で仕方ないのですよ、本当に。あなたが頑張っているのは先生だって分かっています……が今の調子のままだと留年するか、退学するかの二択になってしまいますよ」
「はい、すみません」
そうです私は……落第寸前ですよ!!
実技は満点でも筆記となると……あはは
「未来さん何を笑っているのですか……まあ私もあなたと同じぐらいの時には似たような感じだったので気持ちは分かります。なのでもうこの際『実力テスト』をしてもらいます!! これなら、ただ魔法の実力を測ってその結果で学年も上がることが出来るのであなたなら合格出来ると思いますよ。日程は後日教えるからそれまで待ってて」
実力テストか……筆記がなしで学年が上がれるならこれ以上嬉しいことはないよねぇ
もしかしたらこんなふうに
ポワポワポワポワポワポワン
妄想
「すごいよ未来ちゃん!! こんな強いなんて憧れちゃうよ!!」
「私も未来ちゃんみたいになりたい!!」
「未来先輩必ず追いついてみせます」
「私はそうはならないと思いますよ未来さん」
妄想強制終了
「ちょっとエディせっかくいいところだったのにぃぃ!!」
「未来はそんなに褒められたいって思うのですか?」
「ほっ褒められたいというか……チヤホヤされてみたいなぁ、な〜んて……ちょっと何よいいでしょ私だってそういう欲あるんだもん」
エディについての説明がまだだったね。
エディは私の初めて契約した従魔そして私の相棒的存在だ。
「それにしても実力テストって何をするのでしょうね?」
「さあ? でも魔法ならどうにでも出来るから」
私はそう舐めていた。
そして実力テストの日
「さっ未来さん実力テストですよ。今回のお題は『擬人化魔法でチョコレートを擬人化させ惚れさせろ』です。公正なるくじ引きの結果なので……頑張ってくださいね」
擬人化魔法でチョコレートを擬人化までは出来るんだけど惚れさせろって何!?
するとエディが笑いながら
「惚れさせろなんて、未来には絶対無理だよ」
と言ったから私は言い返した
「絶対惚れさせてやるからなチョコだろうがなんだろうが!!」
私はそう声高く宣言し先生が用意したチョコレートを擬人化させた。
「なんだ!? 突然何か視えるぞ……まさかお前か!!」
チョコが擬人化した姿は私の理想そのものだった。
「あっこれあかんやつだ」
私の方が惚れてしまう
「なあ俺が人間になった理由って聞いてもいいか?」
「えっあのその……テストです」
あれなんだか私いつもと違う
「未来さん? ……はあ、これではテストになりませんね。エディさんこの状況どうしますか?」
「実力テストというにはふざけたような内容だから……こういうのはどうです? ゴニョゴニョ」
「いいですねそれ」
そしてその後の私は照れすぎてもう駄目〜ってなったので睡眠魔法を自らにかけて眠りについた。
そして目が覚めた時私は
「えっどこなのここ!?」
私が驚いているとエディが現れこう言った『ここは人間界だよ。ちょうど今はバレンタインという行事らしいよ。だからこの一日を近くの学校に隠蔽魔法や洗脳魔法なんでも使っていいから潜入して誰にも疑われずに過ごすことが実力テストになったよ』と。
ガラガラガラ
「ねえねえ未来ちゃんは誰にチョコあげるの?」
「えー私? 私はやっぱり……はい、どうぞ」
「えっ私にありがとう……誰かから友チョコなんて久しぶりに貰ったなんか新鮮」
「……友チョコ……じゃないよ」
「友……えっ? てことは本……命!?」
すると
「今日から転校生が来ています。さあ入って」
ガラガラガラ
「俺の名前は園田亜門親の都合で転校してきた。よろしく!!」
「あっああああぁぁぁ!!」
なっなんで私が擬人化したチョコレートがここに!?
「どうしたの未来ちゃん突然叫んで!?」
「いっいや、知り合いだったから」
親の都合の親って私のことじゃん!!
そして私と亜門は授業を受けることになったが、私はつい寝てしまった。
すると亜門が
パシン!!
「痛っ!!」
私を叩いて起こした。
そして授業が全て終わり私は実力テストは合格となった。
すると先生が移動のために作った魔界の門が現れた。
ギィィィドン
「おめでとうございま〜す実力テスト合格ですよ。もう一つ言えばちょっと魔界に帰ってから魔法の実技をみせて……やっぱり実力テストと言えば戦いだなぁって思ったから」
「じゃあなんでやらせたんだぁぁ!!」
「エディさんからの提案でね」
「エ〜ディ〜どういうこと?」
「いつまで経っても未来に男の気配も女の気配もしないから、もうそろそろ気配の一つぐらいいいと思いましてね」
いやもうそろそろって私まだ十歳だよと言いかけたが止めた。
そして私とエディと亜門は魔界に帰った。
私は学園のみんなに報告をした。
するとみんなが一斉に
「未来ちゃんおめでとう!!」と言ってくれた。
「ありがとうみんな…………これでみんなと一緒にいられるよぉぉぉ」
留年も退学もせずにすむからだ。
そして私は先生と実技試験をした。
結果的に亜門は時間により擬人化魔法が解けチョコレートに戻った。
パリパリ
「やっぱりチョコって美味しい」
「本当未来は甘い物が好きだよね」
「うん!!」
おしまい
見つけて読んでいただきありがとうございます!!
遅れましたがバレンタインネタの話ですがなんか関係ない気がする