詩の実感
中学時代の思い出を語るといっていた私、中学ではどんな運命が待っているのでしょうか。楽しみですね。
久しぶりに見る中学校は昔とは違って見える。改装したらしいからそれもそのはずだが、それとは違う、何かを感じた。これが年を重ねるということだろうか。「中学1年の俺は、小学校時代からの自信がまだ残っていた。中学校に入ってすぐ、クラスの中心グループに入った。一軍でも二軍でもなかった。誰とでも仲良くできる人だったと思う。それは今も変わらない。それだけでなく、委員長にも推薦され、委員長になった。中学でも先生に頼りにされ、生徒についての悩みの相談をされることもあった。やっぱりイケイケだった。その反面、少しのミスでも大反省する性格はより一層ひどくなっていった。俺の学校にはティッシュやハンカチを持ってきているかチェックする風習のあった。月に一回ハンカチを忘れただけでも、俺は委員長なのに何をやっているんだと物凄く後悔した。委員会の仕事を忘れたときは、先生に泣きながら委員長の仕事するのもう無理ですと言ったこともある。そのくらい自分の仕事に厳しく、期待に応えたい気持ちが大きかった。中学1年にして、失敗を恐れる子供が出来上がった。そんな性格もあったが中学1年の時は表面上はイケイケで過ごすことができた。それは調子に乗りやすい性格と、思ったことを正直に言える性格のおかげである。いい気分だとなんでもできると思っちゃう性格のおかげで回りが恥ずかしがることも普通にやることができた。その分調子に乗りすぎて先生に怒られるときもあったが、、。また、かわいい女子を見つけては可愛いねと言っていたので、女子との絡みもとても多かった。周りには女たらしと言われていたが、そんなに嫌な感じはしなかった。学園祭では主役を務めた。本当にイケイケだったと思う。しかし、2年生になる前ある事件が起きた。1年の春休み半ば、学校に呼ばれたときだった。イケイケだった俺は1年のときに学期末の終業式で1学期の振り返りを全校の前で発表したこともあり、今度は始業式の発表かと胸を躍らせて学校へ行った。職員室のドアをたたき、声高らかに失礼しますといった数分後、高鳴る胸は絶望の鼓動へと変わっていた。先生は私を別室に連れていき、一枚の動画を見せてきた。それは、中学1年の5月ごろ、うまい棒を股間につけて女子にフ○ラ真似をさせている僕の動画だった。混乱する僕の脳、なんで?なんで?なぜ?、その言葉だけが脳の中を埋め尽くす。先生は言った「これは何をしているのか」。その目は暗く、いつも僕に見せていた目とは真逆のものだった。僕はただありのままを説明するしかなかった。全てを説明し終わったあと、先生は口を開いて言った。「これはどっちのうまい棒ですか?」(これはどの時代の友達に話しても笑いが取れるオチだった笑笑)。もちろん当時は笑う余裕なんてなく、ただ人生の終わりだけを感じていた。はっきり伝わる失望。帰ってから親に説明する恥ずかしさ。両親はなんだそのくらいと励ましてくれたが、傷は全く癒えなかった。多分この先の人生でこれ以上の失望はないだろうと思えた。結局、その事件のときに現場にいた友達は先生に事情聴取され、仲の良かった女子たちとも関係が悪くなってしまった。今考えてみると、事件のせいでなく、僕が勝手に気まずさを感じて距離をとっただけだと思う。どちらにしろ、僕はここで一度死んだ。自信を失い、自友達も減り、イケイケの時代は終わったのだ。残ったのは失敗する恐怖だけである。そんなこともありつつ、中2は静かに過ごすようになった。以前は授業の合間には友達とおしゃべりをしていたが、机に座って読書をするようになった。もちろんクラスの中心グループには入れないわけではなかったが、活発に入ろうとはしなかった。読書にハマった期間は無駄ではなかったとは思う。おかげでたくさんの名作に出会えてるし、その時に感動を味わったおかげで、今人に何かを伝えることをしたいと思えているからだ。君の膵臓を食べたいを読んだときは一人でひっそりと泣いた。獣の奏者もとても面白かった。もう物語の内容は覚えてないけど(笑)。先生には信じて欲しかった、僕は真面目な人間だと。勉強もちゃんとやって成績も常に上位で、委員長の仕事も真面目にし、部活も全力でとり組む姿をしんじてほしかった。そして、できれば軽い注意で済ましてほしかった。僕は皆が思っているより繊細で、傷つきやすく、脆い人だった。やはり人間は沢山の成功より、一度の過ちに目がいくようだ。」少し語りすぎたかもしれない。続きはまた今度にしよう。少し一人で物思いにふけたくなってきた。さようなら
第3話もご覧いただきありがとうございます(笑)。フィクションとは思えないぐらい生生しいですね。ここら辺は共感しにくく、もしかしたらつまらなく感じるかもしれませんが、私という人間がどのような人間か分かってきたでしょうか?次回もお楽しみください。




