詩の始まり
何と言いますか、この世界にはつらい人がたくさんいて、皆つらい過去や後悔を持ちながら生きていると思います。どこにもぶつけれない気持ちがあることでしょう。死にたいと思いながら毎日生きているあなたを引き留めれるでしょうか。死にたかったら死んでもいいでしょう。だけど、もし明日に希望があると、少しでも望みがあるなら、生きてください。そして天国にいって先に死んだ人に言いましょう。生きてたらこんなことがあったよと。
私は自分自身をポジティブな方だと思っていた。友達も多い方だと思っていた。女の子と話すのも得意だと思っていた。ずっと明るいキャラで、アホだと思っていた。全部思っていただけだった。いや、そう思っていた方が楽だと無意識に感じていたのかもしれない。
温泉が好きで、よく温泉巡りをしていた。温泉だけでなく、寺や遺跡など昔の建物を見るのが好きでよく旅行をしていた。旅の記録なんかをビデオに収めてはひっそりとネットに投稿する生活をしている。夢は世界旅行!高校2年のときから漠然と頭にある夢だ。今日もいつも通り、録画ボタンを押す。「皆さん元気ですか?私の名前は武田士道です。今日は、なんと!私の地元に来ています。こちらが私の母校、j小学校になります」数年ぶりに帰って来た地元はほとんど変わってなかった。東京からの新幹線は岩手までしか無く、秋田までつながって欲しいと思いながらいつもと同じ景色を窓から眺めた。相変わらず人のいない町で、夕暮れ時なのに誰も歩いていない。お年寄りばかりいる。j小学校も3年後には合併するそうだ。久しぶりに母校を見ると今まで思い出そうとしても思い出せなかった記憶が自然と溢れてきた。
「僕は小学校のころ、とても明るかった。クラスの中でも人気者の方だったと思う。小学2年生の時に教室を眺めながら思い出が蘇ってくる。小学校2年生のとき人生で初めてラブレターを貰った。初めての経験で物凄くうれしかったのを覚えている。喜んで騒ぎすぎてせいで先生に気づかれて、ラブレターは先生に没収されてしまったけど(笑)。当時好きな女の子にアピールしたくて、自分の体操袋を抱きながらその子の名前を呼んでいたことも思い出した。今思い出すと若気の至りといっても気持ち悪すぎると思う。変わらない教室を見てるといろんなことを思いだせる。2階に上がると3・4年の教室があった。3年生のとき、小・中通して親友となるhと出会った。小学校のほとんどの行事や活動はhと一緒だったと思う。hは良いライバルだった。hに負けたくないから運動や勉強を頑張った。多分hもそうだったと思いたい。小3の担任が、怖いと生徒から言われるsだった。小3までの僕は宿題はいつもギリギリ、家にお父さんが帰ってくるのを待って、帰って来た父に「宿題まだ終わってない」と自分からニコニコでいう子供だった。しかしsが担任になって宿題を忘れて物凄く怒られたことで変わった。週末課題は金曜日に全部終わらせ、夏休みの宿題も初めの3日で終わらせる子供に変わっていた。その頃から、提出物を早めにやらないと気が済まない心配性が出始めていたのかもしれない。もう3階にあがると5・6年の教室があった。6年の時、初めて3DSを買ってもらった。それまでは3DSを持っていなかったので、友達が妖怪ウォッチの話で盛り上がるのに入ることはできなかった。しかし、それは同じく3DSを持ってないhとの仲を深められるいい機会だったと思う。同じ時期にhも3DSを持ち、二人でずっとゲームをしていた。休日は近くの公園に集まってモンハンをしたのを思い出す。5・6年といえばhの他にmともたくさん遊んだ。mは親が警察の偉い人だったので、家がとても広かった。毎週木曜日にはmの家で友達とゲームをした。6年生の冬、人生で初めて彼女ができた。その子が別の人と別れて悲しんでいるときに入り込んで付き合った。今思うと卑怯で嫌になる。別れて悲しんでいる姿をみたら、なぜか慰めたくなったのだ、、気づいたら告白していた。まさに恋はハリケーンである。まー、しかし、小学生の恋愛とは遊びなわけで、僕の初彼女は2カ月でいなくなった。これを読んでいる人はフラれたと思うだろう。振ったのは僕の方だ。理由は好きじゃなくなったから。なんとなく。振るときは成績が悪くなったからと言って振った。ホントに最低な振り方だったと思う。少しでも彼女を傷つけないような理由を考えた挙句思いついたのがその理由だった。小6の僕はちっちゃい脳みそだったと思う。小学生で成績を気にしている人なんて田舎にはいるわけがないだろう(笑)。さらに、振るときに友達に力を貸してほしいと頼んで付いてきてもらった。すぐ振れると思って、そのあとに他の友達と遊ぶ約束もしていた。結果、友達は彼女側につき、僕への非難が始まった、当然といえば当然で、完全に自分勝手な僕が悪いからしょうがない、他の友達との約束にも間に合わなかった。僕は人生で初めて失敗した。ここからかもしれない、恋愛が人生を狂わせたのかもしれない。そんなことを考えながら体育館に来た。体育館も相変わらずボロボロで、今にも崩れそうな屋根をしていた。小6のころ、体育館で使うジェットストーブに顔を近づけすぎて、髪が燃えたことを思い出した。一瞬で目の前が光ったと思ったら髪の毛がパラパラになって驚いた(笑)。」色んなことを思い出して学校を出た。来たときは夕日が見えていたが、もうあたりは真っ暗だった。今日はもう寝よう。これから長い旅になるのだから。
第一話、詩の始まりを読んでいただき、本当にありがとうございます。この話はフィクションかもしれませんし、誰かが体験した話かもしれません。そんなことは重要ではないです。この話を読みに来たということは、あなたは日々の生活に生き辛さを感じているに違いありません。そうゆうひとのために書いています(作者を含め)。この本の中で代わりに死にましょう。この本にあなたの気持ちを全部込めてください。もちろん生き辛い理由が全然違う可能性もありますが(笑)。