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道具に拘らないのは3流以下 ならば己でこさえてみせよう

「お嬢様、し、死人はさすがにいやですよぅ・・・?」

「いやだわノル、そんな人を殺人鬼みたいに」


幼少期から私の()()()()()()()()()()を間近で見てきたノルは、次はなにをするつもりなんだコイツという心の声を隠さない目でこちらを見てくる。


「とりあえず、今夜には準備を始めたいわね。

この様子だと夕食もまともに期待できそうにないから、食事の調達のついでに用意してきてくださる?」



早ければ明日の朝にはお披露目かしら?・・・楽しみね!







深夜。


テキトーに廊下を歩いていたメイドを捕まえて部屋に案内させた後、有能侍女のノワールちゃんが調達してきた美味しい食事と入浴を終え、木製バットと釘と金槌を前に気合十分である。

ちなみに侯爵令息の指示か使用人の嫌がらせかは不明だけど、予想通り晩餐のお声が掛かることはなかったわね。



「よし、やりますか!!!!!!!」



手持ちの中でも厚手のグローブを嵌め(グローブはたくさん持っておりましてよ!令嬢ですもの!)釘と金槌を構えてバットに打ちつけ始めた



ガンッガンッガンッガンッガンッガンッ!!!!!!!!!



うーむ。少々深夜にはふさわしくない音かもしれないわね。



ガンッガンッガンッガンッガンッガンッ!!!!!!!!!



まあでもお金はなくても歴史はある侯爵家。

広くて立派なお屋敷は重厚で、さらに案内されたのは侯爵家の方々の住む一角からは程遠い部屋なので多少の騒音は問題ないはずよ。多分。



ガンッガンッガンッガンッ!!!!!!!!!


ガンッガンッガンッガンッガンッガンッ!!!!!!!!!


ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン



興が乗ってきた私は、夢中でひたすら釘を打ち込み続ける。




単純作業ってなんだかやめどき失いますわよね!


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