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踏んだら怪我するドアマット 素足で踏み抜くおばかな男
初投稿です。よろしくお願いします。
※暴力シーンがありますが、決して暴力を推奨するものではございません。
「これも躾だ、躾。妻が図に乗らぬよう教育するのも夫の務めだからな。」
今日から私、スカーレット・ストライク子爵令嬢の夫となる予定の男・・・もとい我が家の財産目当てで私を娶る男、ネロ・ブリッツ侯爵令息が私の頬を思いっきり打った直後、言い放ったのが先ほどのセリフである。
そう、輿入れの挨拶も未だロクに済ませちゃいない私の、罪なきかよわい乙女の、お父様にもぶたれたことのない穢れなきふわもちやわらかほっぺに向かって、それはそれはもう勢いよくバチコーンと盛大な平手をかましてくれやがったのである。
「ふーん・・・へぇ・・・そう・・・
あらー、あらあらあらあら。これはなかなか大変ですわねぇ。」
あまりの展開に唖然としている間にぽつーんと部屋に取り残された私は、ふつふつと湧き起こってきた感情に固く誓いを交わしながら、隣であわわと慄いている侍女のノワールにあるものを用意するよう言付ける。
「バットと釘とあと金槌、お早めによろしくね。」