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日常の呟き  作者: 笛乃木 公子
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コブ平君

録画したマツコさんの番組を見ていたら、水族館の世界をやっていた。


あ~綺麗ね~、最近行ってないね~と思いながら見ていたら、山口県の『なぎさ水族館』が出てきた。


ここへはもうずっと昔、少なくとも十年以上前にドライブの途中で立ち寄ったことがある。近くに陸奥記念館もあるんだよ。戦時中に使われた戦艦のことね。


それで近くのなぎさ水族館にも行ってみたんだけど、昔あそこには大きな水槽があって、中に大きなコブ鯛が一匹いたんだよね。


記憶は定かではないけど、出入口の所だったかな? あの子の大きさは自分の肩腕くらい、いやもう少し大きかったかな?


で、何が珍しかったのか、向こうがあの大きな目でこっちを見てるんだよ。こっちもよく見るために顔を水槽に近付けたら、その子も顔を近づけてくるんだよ。


『おぉ、アンタ愛想がいいね』、なんて思っていたんだけど、どうやらあの子は私だけを見ていたようで、他に二人いたんだけどそっちには目もくれなかった。


一応、水槽を一周して確かめてみましたが、あの子はずっと私にだけ着いてきました。反転しても同じだった。私、コブ鯛に似てるの?


で、久しぶりにテレビで見た水族館で、あの子が紹介されなかったということは、どうやらあの世に旅立たれたようです。


後でネットで調べてみましたら、あの子はオスでコブ平君と言う名前だったそうです。もう遥か前、2013年に亡くなっていました。知らなかったよ。


…コブ平君、安らかにね。


お読みいただきありがとうございました。

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