表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常の呟き  作者: 笛乃木 公子
22/33

お節って好きですか?

昔話《お節》


昔々のこと、あるところに新婚の夫婦がおったそうな。


二人が結婚したのは年末じゃったので、すぐに正月を迎えることになったげな。


引っ越したばかりで大掃除することはなかったそうじゃが、正月らしい正月を迎えたかった妻は、それまで一度も作ったことのない、お節料理というものを張りきって作ってみたんじゃと。


黒豆・田作り・きんとんなどはセットで買うて、紅白なます・松風焼き・塩ゆでした海老・煮しめ、唐揚げやブリの照り焼きなど味を見ながら作り、紅白のかまぼこを切って並べ、巻き寿司を作り、お重に詰めて綺麗に仕上げたそうじゃ。


そして、嬉しげに正月を迎えたんじゃ。


初日、妻の作ったお節を初めて見た夫の反応は良く、一通り食べたそうな。


二日目、お節をテーブルに並べても、一瞥しただけで雑煮にしか手を出さんかった。


三日目、やっぱりお節に手を出さんで、温かいもんだけを食べたんじゃと。


結局、妻は一人で殆どを食べることになったそうな。


次の年、色々と夫の好みがわかったところで妻はまたお節に挑戦したそうじゃが、夫は最初の日だけお節を摘まんでも、次の日からは無理やり皿にのせなければ食べることはなかったんじゃと。


そのまた次の年、妻は夫の好きなハムや洋風の物を多めに入れて作ったんじゃが、やっぱり夫は二日目のお節に手を出すことは無かったそうな。


四年目に入ってしばらく経った頃、どうしてお節を食べないの? と妻が夫に聞いてみた。すると夫は言いにくそうに、『冷たいし飽きる』と答えたんじゃと。


妻は『な~んだ、そういうことか!』と納得し、それ以来、頑張ってお節を作るのをやめ、正月は適当に作った暖かい料理と外食で済ますようになったそうな。


メデタシメデタシ。



…という、料理が下手なオバちゃんちの話でした。


補足ですが、夫は購入したお節も殆ど食べません。ココんちの奥さんが作るより美味しいのにね。まあ、外食ならこちらは楽でいいんですよ。お節にかけるお金を取っておけばいいだけですからね。店が開いていればですけど。



ところで、ワタクシは牛乳が好きなんですが、最近は女性ホルモンを作るために豆乳の方を飲んでいたんですよ。


しかし、よく考えたら牛乳にキナコ入れたら両方飲めるんですよね。ついでに珈琲入れたらもっと美味しいじゃない? って、ちょっと前に気づきました(ある健康番組を見て)。


カルシウムと一緒に女性ホルモンも作って、ついでに糖尿病の予防もする。コケても折れないほど骨が強くなればいいなと思います。



今年も残すところ、あと一月ほどになりました。

それでは、よいお年を。

お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ