こうなるとは思わなかった
中学三年生の卒業式の 前日の夜 俺 夜野雲は
なかなか寝付くことが出来ず
両親にバレないように外に散歩に行った
寒気が感じる
ふと後ろを振り向くと
黒の服にフードを被ったやつが走ってきた
どうやら俺は黒のやつにナイフで刺されたらしい
「うぅ…」
苦しい
ナイフの中に緑の液体が入っている
その液体が次々と俺の体の中に入っていく
次第に俺の視界は薄くなっていった
気が付くと俺は
家のベッドの上にいた
スマホをみると卒業式前日の朝だ
夢だったのだろうか
夢にしてはリアル
俗に言うタイムリープか?
と俺は思った
支度を済ませ外に出ると
ドアの前に幼なじみの
瑞希がいた
「おはよう」
いつものように挨拶をし
今日も一日が始まる
いつものルートで
瑞希と一緒に歩こうとした
瞬間 俺は学校の真逆の方向に走っていった
いや、実際は勝手に体が動いている
「どこ行くの!」と言い
走るのが遅い瑞希が一生懸命
走って着いてくる
俺の体はまるで操られている
かのように走っている
走ること約1分
親友の裕二
が不良4人に酷い暴力をふるわれていた
急いで助けを呼ぼうと思ったが
体が言うことを聞かず
俺は不良の1人を殴った
グシャと音がした
不良の1人が気絶した
まるでコンボかのように俺は
次々と不良を殴り蹴っていく
不良が全員怯んだ時
言うことの聞かない俺の体の1部の腕は背中の方に行き
まるで何かを取り出すかのようにし
腕を前に戻した
俺の手にあるのは…
ライフルだ
「え!っちょなにこれ!」
自分でもわけが分からない
この銃はどこから出てきたのだろうか
「嘘だろ…悪かった!二度としない!だから許してくれ!」
不良が命乞いをしている
俺はそのまま不良全員を
ライフルで打ってしまった
不良は全滅した
辺りを見渡すと
瑞希と裕二が怯えた表情で見ていた
気分が悪い
殺したくもないのに人を殺した
それに銃はいつの間にかに消えている
「ん?」
横をみるとそこには
夢の中で俺を殺した黒の服を着フードを被った人が立っていた
顔は俺と変わらないくらいの歳の女の子だ
黒の女は両手に見たことの無いゲームのようなコントローラーを持っている
「夢じゃないよ 君はコンテニューしたんだ」
「は?」