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覚醒の予感?

『おーい、もうそろそろ確認は終わったかな?』


画面から忘れていた声が響く。初めて見る銃にあっけにとられていた俺たちはこの声に大げさかと思われるほど驚いた。どうやらプラタナスはこちらの様子が見えているらしい。俺たちが驚いている姿を見てか、殺し切れていない笑い声がテレビから聞こえてきた。


(今度会ったら殺してやる)


心の中でそう誓い美亜のほうを見る。どうやら美亜も同じことを考えているようだ。怒りのオーラがまとわりついている。すると、


「何がおかしいんだ言ってみやがれ!!」


隣の部屋から男の野太い大声が聞こえてくる。どうやら隣の部屋にいるやつはDQNか何かのようだ。隣がDQNだと考えるとこの殺し合いは相当危険なものだと考えることができる。なんたって普段から喧嘩ばっかりのDQNとただの学生で戦ったら勝ち目なんてあるわけがない。銃はあるがただの学生の俺たちに人に向けて撃つことはできるのか?ましてや、相手はDQNだ。命の価値が俺たちよりあからさまに軽いだろう。


「そうは言われてもね~」


どうやらプラタナスはこちらの声まで聞こえているようだ。プラタナスの声を聴いてDQNはさらに騒ぎまくっている。だが、もうそれは何かの言葉を話しているのではない。ただただわめいているようにしか感じることができなかった。プラタナスも同じように感じたのか、無視することに決め俺たちに説明の続きをしだした。


「みんな、ハンドガンを持ってくれ。だがまだトリガーに指はかけるなよ。作り立てのホテルに穴が開いたら困るからね。」


俺は支持の通りにハンドガンを取り出す。初めて持つハンドガンに最初こそ興奮もしたがそんなものは最初だけで、すぐに手の中にあるそれが怖くなった。隣からは能天気な喜びの声が聞こえてくる。美亜はというとハンドガンを見つめて何かを考えているのか、ボーっとしている。


「それじゃ、指示に従ってね。トリガーに指をかけて~。おっと絶対に引き金は引くなよ?ふりじゃないぞ。」


右手の中にある凶器に視線を合わせ恐る恐るトリガーに指をかけた。すると急に人差し指の感覚神経から針に刺されたような感覚が稲妻のようにはしり、脊椎反射で痛みの発生源をベッドに放り出す。だが痛みは治まらない。頭を抱え痛みに悶える。


「なに、どうしたの!?落ち着いて、落ち着くのよ」


まだトリガーに指をかけていなかった美亜が心配そうに揺らしてくる。だが睡蓮にもう声は届いていない。意識はもうそこにはなかった。


「ははっ、言うのを忘れていたけどトリガーに指をかけたら死ぬよりきつい痛みが脳に走るから...」


「...ふふっ、ようこそ睡蓮くん」


俺は女の声で目を覚ます。


「...またここか、で?俺はなんでここにいるんだ?桃髪」

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