武器を手に入れる。
『やあ、みんな起きているかな』
「きゃあ!!」
突然、テレビがつき砂嵐が映し出されそこからついさっき聞いた声がする。俺はココアを作る手を止めて、声に耳を傾ける。
「ヒッ!」
「美亜、大丈夫だ。あれは会場であったヤツの声だ。」
「え、プラタナスさんの?」
俺の呼びかけに珍しく反発しないで聞き入れてくれた。美亜はこの声がプラタナスのだと知ると段々と怒り始めた。
「は!?こいつさんざん人のことをビビらせておいてふざけるんじゃないわよ。だいたい、趣味が悪いのよ。なんでこの時間に急にこんなことしてくるかな。普通、こんなテレビを砂嵐にするなんてしないでしょ。」
美亜がテレビに向かって吠えまくる。こいつ、ついさっきまでビビッていたのに、この変わりよう。女って怖え。
「今なんか変なこと思ったでしょ。」
「う゛」
こいつ人の心を読んできやがった。もしかして顔に出ていたというやつですか?俺、ポーカーフェイス超得意なんだけど。
『もうそろそろ、話をするね。いま、君たちの部屋には一つのカバンがあると思う。その中にはこれから君たちがサバイバルゲームをするうえで必要なものが入っているんだ。』
「おい、美亜カバンってもってきているか?」
美亜の方を向き話しかける。美亜が部屋に来た時それらしきものは持っていなかった。
「カバンなんてなかったわよ?」
は、こいつ何言ってんの?まじこのカバンの中に大切なもん入っていたらどうするつもりだよ!?
すると、部屋のチャイムがなり、「お届け物です。」とカバンが届けられた。カバンを届けた従業員に部屋になかったらしいということを伝えると「そうでしょうね」と返ってきた。どうやら、あとから手渡す予定だったらしい。
『はい、みんな持っているね。じゃあその中からアタッシュケースを取り出してほしい。』
どうやら、カバンの中には、アタッシュケースが入っているらしい。いやいや、このサイズのカバンにさすがにアタッシュケースは入らないだろ。
『それはね、疑似四次元ポケットと言ってね?某ネコ型ロボットから着想をへて作られているんだ。」
ネコ型ロボットの使うあれらしい。いや、納得できるか!そんなもの出来たらノーベル賞もんだわ。
『まあ、気にせず取り出してくれ。』
カバンの中をあさる、すると固く冷たい大きな箱状のものを発見する。
『もうみつけたかな?それじゃアタッシュケースのロックを解除するから、レッツオープン』
アタッシュケースのロックが解除されたのを確認し開ける。そして絶句した。そこには一丁のハンドガンと一本のサバイバルナイフが入っていた。おいおい、こんなん銃刀法違反で捕まるわ。
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「なにこれ!?」
アタッシュケースを開けるとそこには多分ハンドガンとなんかすごい長くてでかい銃がはいっていた。初めてこんなのみた。
「どうしたんだ?」
睡蓮がこっちに見に来ようとしている。
「なにこれ?」
私は初めて見た、その凶悪な銃について尋ねる。睡蓮は覗き込んでからなにか一人で嘆き始めた。
「なんで、こいつはスナイパーライフルで俺はサバイバルナイフなんだよ。俺だけ戦うときリーチ短くない!?」
ずっとおかしいだろ、と騒いでいる。私にはこのすないーぱらいふる?というものがどんなものかわからない。仕方なくそこで嘆いている馬鹿に聞いてみることにする。
「この銃はね。遠距離から相手を一撃で仕留めることのできる。最強の武器といっても過言ではないのだ。でも欠点としてリロードの遅さと反動の大きさがある。でも俺のサバイバルナイフよりかはずっとマシだよ。」
どうやら相当いい銃らしい。正直、面向かって戦うなんて怖くてできやしない。運営は私のことをよく分かっているらしい。
ここから面白くしていきたいコオリガシです。
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