謎の男
美亜にたたき起こされ、俺は寝ぼけた頭で夢の中で起きたことを整理する。
えっと...確か夢の中で知らない桃髪の女と会話して、なんて言ってたっけ。ああ、そうだ確か俺が選択を迫られるって、話だったような。でも話の中身が難しすぎてわけわかめって感じだったからなぁ...うーん、まあ思い出さなくてもいっか!っていうか引きずるな痛い!
「痛い痛い、歩くから引きずるな」
「ふん、最初からそうしなさいよね」
てか、お前が状況整理も出来ていないのに急に引きずってったんだろうがよ。
「で今はどこへ向かっておられるので?」
「なぜ少しお嬢様口調?」
「質問に質問でかえすなぁ?」
「なぜ疑問形だし」
「だから質問に質問d」
「はいはい、わかったから。今はメインホールに向かっているの!」
メインホールということは何か大きな建物なのか?
「いそぐわよ。あなたはただでさえ出遅れているのだから」
「いそぐって?ていうかお前はメインホールへの生き方を知っているのか?」
「さあ?ついさっき、急に部屋のテレビがついてメインホールにこい、来かたはメインホールに行きたいと思えばわかるからってだけ言われたのよ」
「そんなことあるのか?」
「でも実際にわかってるしそういうもんなんじぁない?」
まじかよ。えーとメインホールへの行き方が知りたいと、うわぁ本当にわかったよ。なにこれ?
「ま、急ぎますか」
メインホール、広すぎやしねぇか?
「うーん広いわね」
「だよな、いま俺も思っていたわw」
なんて、俺らが自由に会話をしていると
「やあやあ、随分待ったよ。君たちが最後だ。」
メインホールの真ん中にだれかいる。俺は、美亜に動きで警戒するように伝え、男に歩き出した。俺たちは警戒しながらも相手の気に触れぬよう話しかける。
「あなたは誰ですか?」
俺は少しずつ情報を集めようとする。まだまだ聞きたいことはあるが今は相手の出方をうかがうことに努める。すると男は一瞬消えたかと思うと急に俺の目の前に現れた。
「僕はプラタナス、苗字はないよ。ただのプラタナスさ。君たちもため口で構わないよ?」
怪しい、苗字がないというのもそうだが何よりも存在自体が胡散臭い。
「じゃあ聞くぜ?あんたはナニモンだ?」
ふ~やっと超能力出せたよ。あ、コオリガシです。今回ねやっと話を進めることができて超能力に触れれたよ。このままじゃ、タイトル詐欺になりかねなかったからね。面白いと思ってくれた方はブックマークと評価をお願いするぜ。次回もお楽しみに~