統一の力
遅くなりました!
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Ⅹは二本の刀を使って斬りかかろうと猛スピードで突進してきた。Ⅹは怒声と共にアレクシスに斬りかかった。
「死ねやボケエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
Ⅹの斬撃に対して、アレクシスはその斬撃に対して肥大化した腕一本で硬いものを叩く音と共に受け止めたのだ。その腕の太さは通常の3倍は肥大化していて、色は黒く、腕の先端には80cmほどの長さの剣のような爪が四本生えていた。
Ⅹは動揺し、アズマは驚愕した。Ⅹの強力な斬撃はアズマをいともたやすく追い込むほどなのだが、アレクシスは平然と受け止めたのだ。Ⅹの腕には硬いものを叩いたことにより痺れ多様な感触がしたのだ。
「オメエの腕・・・・硬過ぎだろうが!!オレっちのマグナム程じゃあねえけどよ・・・。だとしても硬過ぎなんだよ!!!」
Ⅹはアレクシスに何か非難していたが、アレクシスは退屈そうにしていた。
「別に好きなだけ言えば良いけど、他にも攻撃はないの?」
その言葉にⅩは挑発と思い、腹立たしい様子でいた。Ⅹはアレクシスの挑発に対し、受け止めている腕に対して二本の刀による無数の連撃を繰り出した。
「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
その姿は縦横無尽。相手に全くといって隙を与える暇もなく斬り刻んでいた。しかしアレクシス自体にはダメージが届くことはなく、二本の刀は連撃を与えたためか突然折れてしまった。Ⅹは折れた刀に舌打ちし、奥の手を使おうとしていた。
「いい気になんなよ!オレっちの必殺技でも喰らいな!!!」
Ⅹはアレクシスから距離を置き。折れた二本の刀剣を捨て、どこからか直方体のものを取り出し肩に担いだ。その直方体は約90cmの長さと、高さと幅が約15cmをしており、直方体の先端と後部には4つの穴があり、先端には何かが入っていた。Ⅹはそれの先端をアレクシスに向けた。
「どうだぁ!!!これがオレっちの切り札だ!喰らえ『M202ミサイルランチャー』!!!」
高らかに叫んだⅩは『重火器』を取り出したのだ。Ⅹは重火器の引き金を引いて、重火器に搭載されている『焼夷ロケット弾』を一気に四発も発射し、アレクシスに着弾した。
着弾した場所から強烈な爆風と高温の火炎が発生した。アズマとマリーは唐突な爆風と熱波に何が起こっているのかを全く理解できていなかった。
「どうだぁ!!これがオレっちの実力じゃボケがぁ!!!なにがあろうとも最終的には、勝てばよかろうなのだぁああああああ!!!」
重火器によりアレクシスがいた場所は燃え盛り、跡形もないように見える。Ⅹが勝ち誇ったように叫んでいた。しかし、Ⅹの予想から反した結果になっていた。それは燃え盛っている場所から声と共に起こった。
「ただの兵器による攻撃は自分の前では無意味なものだよ。それをわかっていないなら、君は愚かだね。それにただ、物を出しただけじゃないか。」
燃え盛っている場所から人影が現れる。その人物はアレクシスであった。アレクシスは周囲が燃え盛っている状況でも彼自身は燃えているわけでもなく、平然としていた。対するⅩはアレクシスに対して、おぞましい感情を抱いていた。
それもそのはず、『M202』は対人兵器ではなく、対戦車用兵器なのである。人間等に使えば、まともに原型を留めることはできないのだ。
「うっそだろオメエよぉ!!なんでやられねえだよ!!!おっかしいだろうがぁ!!!」
Ⅹを頭を抱えて苦悩していた。Ⅹ自身が持つ最も威力の高い武器がアレクシスに効いていないのだ。そんな様子を見ているアレクシスは痺れを切らしたのか、Ⅹに戦いを終わらせようとした。
「そろそろ、君の番は終わりかい?ならこっちの番だね。さっさと終わらせたいんだ。一気に終わらせるよ。」
そうアレクシスが話すと肥大化した両腕を地面に埋めた。Ⅹは彼が何をしているのか理解できなかったが、マリーはアレクシスの行動に早く理解し、アズマを避難させようと青ざめた顔で腕を掴んで力一杯引っ張り上げた。
「マズいよアズマ!『あの攻撃』はマズいよ!早く逃げるよ!!!」
「痛い痛い痛い痛い痛い!無理やり引っ張らないでよ!」
アズマはマリーの行動に疑問に思った。アレクシスの行動が何らかの攻撃を意味し、それがどれくらいの威力なのか、そんなことを考えていることを束の間、
アレクシスの周囲の地面から無数の杭が出てきたのだ。100から200程の黒い色のした杭が3mまで伸び一斉に飛び出し、倉庫内のあらゆるものを破壊し尽さんが如き勢いで杭が襲い掛かってきたのだ。その光景は何かが砕けたりや何かが刺さった光景が広がった。マリーはこのことに察知し、アズマと一緒に無数の杭が出てきていない箇所に避難することで事なきを得た。
アズマは無数の杭が地面が出てきて周囲が見えなくなり、一瞬何が起こったのか理解できなかった。
「な、なんだこれはぁ!?い、一体何が起きたんだ!?」
アズマは周囲の状況に理解できないまま焦っている様子でいたが、マリーはそんな理解できていないアズマに説明をした。
「これは、アレクシスの『腕』だよ。彼は腕を地面に埋めて無数の杭にして突き刺そうとしていたんだよ。」
マリーは落ち着いたように話していたが、その説明を聞いたアズマは一気に血の気が引き青ざめてしまった。もしアズマ本人があの無数の杭の中にいたら、串刺しになっていたに違いないからだ。
アズマは力づくで引っ張ったマリーには助けられたのだ。
「あ、ありがとう。マリー。助かったよ。」
アズマはマリ―に助けてくれたことに感謝すると、マリーはこんな状況でも誇らしげな顔をしてアズマを見ていた。
「ふっふ~ん。ボクのおかげだねぇ~。もっと感謝して頼っても良いんだよ?」
誇らしげになっているマリーであったと同時に、無数の杭が一斉に地面へと戻っていくのだった。無為がだんだんなくなると同時に、周囲がどうなっているのかよくわかるようになった。
倉庫内の地面は先ほどの無数の杭によってたくさんの穴ができてしまった。そして、杭がなくなったと同時に杭を出した張本人である、アレクシスが姿を現したのだった。アレクシスの肥大化していた腕は、収縮し元に戻っていた。アレクシスはアズマとマリーをよそにある方向に対して話していた。
「さて、ここまでやれば倒せると思っていたのだが、意外としぶといんだな?おまえは・・・。」
その方向はアレクシスと戦っていたⅩがいた場所であった。肝心のⅩはまだ生きていたのだ。黒づくめの服は破け、全身の鍛えられた肉体が露わになり、褌姿になっていた。Ⅹは褌姿のためか両腕で体を隠しながら恥ずかしいしぐさでアレクシスに訴えていた。
「キャ~~!のび太さんのエッチィ~~!!どうしてこんな格好になってんのよぉ~~~!?」
アレクシスはⅩがふざけ半分であのような発言をしていることを察し、追及しないように沈黙していた。Ⅹは恥ずかしい訴えを続けているが、アレクシスが何も話さず沈黙しているため、Ⅹは途中で訴えるのをやめ本題を話そうとした。
「ゴホン、それにしてもまさか姫様を連れて行く仕事がこんな羽目になるとはねぇ。オレっち初戦闘シーンにしてまさかの強敵が現れるなんてよぉ・・・。これ以上戦うのは死ぬだけだし報酬に見合わねえから、もうやめよっかな?」
Ⅹは独り言を呟いていたが、気になる単語を聞いたアレクシスはⅩに対して質問する。
「そういえば、君は誰かに雇われて誘拐しようとしたんだね?もし、君の雇い主の名前と居場所を教えてくれれば見逃してあげようと思うのだけれど、どうする?」
アレクシスはⅩに対して交渉した。Ⅹはその交渉に対して低い唸り声をあげ、首をかしげながら考えていた。
「う~~~ん。できれば命だけは惜しいからなぁ。でも、雇い主を裏切るのはオレっちのポリシーに反するし、それにそろそろ話数だけ増やすのは疲れると思うし、展開を早く進めたいしぃ、そうだなぁ。」
Ⅹはしばらく考えた後に指を鳴らして、ある条件をアレクシスに突きつけた。
「よし、それじゃあ。今回の依頼の報酬は、大金貨4枚だから、その4倍は欲しいねえ。それで手を打とう!」
Ⅹはそう金銭の要求を突き付けると、アレクシスはパーカーのポケットから袋を取り出しⅩの方へと投げた。Ⅹは袋を受け取ると、袋の中から『ジャラリ』と金属が擦れる音が聞こえた。
「その中には君の要望通りの大金貨16枚入っている。さあ、早く君の雇い主を教えるんだ。」
アレクシスはⅩに袋の中身を教え、雇い主の情報を聞き出そうとした。しかし、Ⅹは袋を見つめた後に『フンっ』と鼻で笑いだし、右手を頭より上にあげて手を振り出した。
「やっぱり、言うのやーめた。オレっち嘘つきだし、スポンサーのことペラペラしゃべるのはポリシーに反するし、だから金だけ貰っておさらばしますわ。」
「そう言うと思ったよ。逃がすつもりはないがね。」
Ⅹはお金だけ持って逃げる気であった。それをわかっていたアレクシスは当然逃すつもりなどなく、右腕を伸ばし先ほどよりも右腕を巨大化させた。その右腕は大人五人分は掴めるだろう大きさであった。そして巨大化させた右腕はⅩを捕まえようと、Ⅹがいる場所に襲い掛かるように素早く右腕を突き出す。
右腕がⅩのいる場所に衝撃波が起き、倉庫内に砂埃が舞った。アレクシスは右腕の中にⅩがいるか確認するため、手のひらを開いてみるが誰も手の中にはいなかった。アレクシスは巨大化した右腕を元々の大きさに戻し、Ⅹの居場所を見つけるために周囲を見回した。すると、倉庫内からⅩの大きな声が聞こえた。
「ワリィけど、オレっち嘘つきだからホントのことは言えねぇんだよねぇ!だからこれでおさらばなんだよ!それと、今回は依頼を放棄するぜ!もうオメエらとは付き合いきれねえよ!あばよ、とっつあぁん!!!」
Ⅹの声は確かに聞こえていたが、アレクシスは辺りを見回し続けていた。どこにいるのかわからず、すぐにも見つけようとするもⅩはすでに逃げ切ったのかアレクシスはこれ以上追う様子もなく、Ⅹの大きな声は聞こえなかった。アレクシスは安心したのか大きなため息をついて、アズマとマリーの二人に話しかけた。
「ハァ・・・。お嬢。これで邪魔者がいなくなりました。早く戻りますよ。アズマ君もいろいろ守ってくれてありがとう。今回の件は陛下にお伝えするつもりだ。帝国の臣民を守ったのだからね。」
そうアレクシスが話すと、アズマはアレクシスの話した内容に少し疑問に感じたことがあった。それは、マリーのことである。マリーがなぜ姫様と呼ばれているのか、アズマはアレクシスにマリーのことを質問をしようとした。
「あの・・・アレクシス様?マリーのことで聞きたいことが、なぜ、マリーを『お嬢』と呼ぶのですか?マリーは、少なくともあなたより身分が低い貴族のはずですよね?彼女が何者なのかご存じなのですか?」
アズマはアレクシスにマリーについて聞こうとしたが、アレクシスはそれに気づいたのか人差し指を立て、口元に寄せ詮索をしないよう口止めをした。
「君が気になるのはわかるけどこれ以上の詮索はしない方がいいよ。知らない方がいいこともあるからね。」
アズマはアレクシスの発言に何を言っているのかを察した。アレクシスは話していたアズマから視線を逸らしてマリーに視線を向けた。そして、軽く口角を上げて柔らかい口調でマリーに話しかけた。
「お嬢。旦那がカンカンになって帰りを待ってるんで、早く帰りますよ?」
アレクシスがそう話すと、マリーは顔を青冷め、恐怖で歪んだ表情に加えて悲鳴を上げながら、アズマに抱き着いてきた。
「ひ、ひぃいいいい!!やだ!!絶対ヤダ!!帰りたくない!!!」
マリーのうろたえようにアズマは戸惑った。マリーの悲鳴はあまりにも不自然すぎるのである。
アレクシスも同じ思いなのか、戸惑いながらも落ち着くように宥めようとした。
「あ、あのー・・・。そう言っても、自分の元々の目的はお嬢の保護ですよ?それにただ城へ帰るだけじゃあないですか?」
「嫌だ嫌だ!!だって『アリス』が怒ってるんでしょ!?どうせお説教したり、なんか罰として色々やらされるし、そんなのが待ってるんだったら、ボクは絶対に城には戻んないんだから!!」
アレクシスに対してマリーは必死なのか、顔を青冷め涙を流しながら、抱き着いているアズマを力いっぱい揺さぶりながらアレクシスに訴えてきた。そんなアレクシスも首を振って否定をした。
「いやいや、それはできないよ!?こっちだって何もしないで帰るわけにもいかないし、自分も怒られたくないし。」
「うっ・・・うぐぅ・・・。」
マリーは泣きじゃくっていたが、これではだめだと思ったのか、泣くのをやめてアレクシスに上目遣いでお願いした。
「ねえ、アレクシス?一人だけだと辛いから、怒られるときボクと一緒にいてくれないかな?」
マリーは目を潤わせた目でアレクシスを見つめた。マリーの顔立ちは整っており、俗に言う美少女と呼ばれてもおかしくないほどの美しさはある。男性なら余程のことがない限り美少女のお願い事に断ることはないはずなのだ。
アズマは横にいるマリーの顔をちらっと見たとき、上目遣いのマリーに少しドキッとしてしまったのだ。
「え?嫌ですよ。だって、勝手に城を抜け出したのはお嬢ですよね?一人で怒られてください。」
アレクシスはパーカーのフードを深く被って表情は見えないが、全くの無反応であることが理解できていた。そして、マリーのお願い事を拒否した。アレクシスの回答を聞いたマリーはアズマの目を見てアズマにお願い事を頼んだ。
「アズマ、今すぐこの人から逃げよう。ボクはまだ死にたくない。できれば彼をやっつけてほしいんだけど・・・」
アズマはマリ―のお願い事に顔を青ざめた。アズマは直感だけでマリーが無茶ぶりを言っていることを理解していた。マリーはアズマに、自分では全く歯が立たなかった敵を軽く追い払ったアレクシスを相手にしてほしいと言っていることに。
当然、アズマはマリーの言葉に必死に首を横に振って拒否をした。
「いやいやいや、無理だよ!?私、絶対にこの方に勝てる気しないよ!?君は彼の実力を知ってて私に無茶ぶりを言うのかい!?それに私は君を連れながら逃げ切れる自信がないよ!?」
全力で拒否をしているアズマにアレクシスは、アズマの意見に共感をしているのか頷いていた。
「お嬢。アズマ君の言う通りですよ。自分で言うのは変ですけど、アズマ君は自分と戦ってもまともに勝てませんよ。それに走ってもすぐに追いつきますから逃げようとしても無駄ですからね。」
二人の言葉にマリーは頬を膨らませ、顔を赤くしていた。少し興奮気味で後ろを向いて走り出すために準備運動をしていた。
「だったら、ボクだけでも逃げ出してやるんだから!」
「そう言うとは思いましたよ。」
アレクシスは逃げ出すマリーをいつの間にか左肩に担いでがっちり逃がさないように確保した。捕まえられたマリーは青ざめた顔で涙を流しながら悲鳴を上げ泣いていた。
「ぎゃああああああああ!!嫌だあああああ!!ボクはまだ死にたくないんだよぉおおおおおお!!」
「そんなに、嫌がんなくてもいいのでは?さすがに旦那にあんまりですよ?それと、顔が酷いですよ。」
アレクシスはマリーの泣き顔に少し引いていたが、これ以上は見ないようにした。アズマは泣いているマリーを心配していたが、そんなアズマにアレクシスは問いかけた。
「アズマ君。まさかとは思うけどこんな時にお嬢を助けようと考えてはいないよね?」
アレクシスの問いにアズマは首を横に振って否定した。
「まさか、あなた様はもともとマリーを助けに来たのでしょう?自分はこれ以上あなた様に関わる必要はないと思います。それに私はあなたに勝てる気はしませんよ。」
「そうだね。とりあえず、自分はお嬢を連れて行くから、君は後ろの方の相手をしてもらってもいいかな?」
アレクシスの指す人物に一瞬誰なのか見当もつかなかったが、振り返ってみると見覚えのある人物が立っていた。青に近い紫色のドレスに三つ編みをした紫色の髪の毛。青い肌をした貴族の女性である、先ほどまで一緒にいて道案内をしてくれたミレリアであった。
アズマはミレリアの顔を見た瞬間、ミレリアのことをすっかり忘れていたためか『あっ』と言いながら数歩後ろに下がった。しかし、ミレリアはアズマが数歩下がったと同時にアズマに近づこうと数歩進んだ。
「ミレリアさん・・・。あの・・・これには深いわけがありまして・・・。」
「ええ。わかっておりますよ。あなたが何をしたかったのかを・・・ですが・・・それはそれ。これはこれ。あなたは少しばかり自身のした行いをしっかりわたくしがお教えする必要がありますねぇ・・・。」
ミレリアが低く静かな声で微笑んでアズマに話しかけるが、それはアズマはミレリアの様子に背筋が凍った。ミレリアは完全に怒っているのだ。そんなアレクシスは背筋を凍らせているアズマを見て、肩を下げながらため息をした。
「そう言うわけだから、あとよろしくね。じゃあね」
「えええ!?やっぱり少しくらいいてくださいよぉ!!」
アズマはアレクシスに助け船を入れようとしたが、時すでに遅し。すでにアレクシスとてつもない速さで走り去っていった。走り出すアレクシスを眺めていたアズマは怒りを露わにしているミレリアに顔を引きつっていた。
「さぁ・・・アダムス様のお屋敷に行かれる前に少しわたくしがアズマ様に教育をいたします。心配御座いません。すぐ戻れないことは事前にお伝えしておりますので・・・。それではアズマ様、そこにお直りくださいまし!」
それから、一時間ほどのあいだにアズマはミレリアからくどくどと、お説教を受けていた。アズマは勝手に行動しないことを約束させられた。ミレリアのお説教が終わったと同時にアズマは上を見上げた。すでに夜になり月が見えていた。そんな中、アズマはとあることを考えていた。
(そう言えば、マリーは大丈夫なんだろうか・・・。私と同じく説教されているんだろうか・・・。また、会えないかな?)
アズマはミレリアの馬車に乗り、本来の目的地へと向かった。十王の一人、アダムスの屋敷に着いたのは夜遅くであった。
アズマとマリーは一時離れ離れになった二人なのだが、二人が再開するのはかなり早いということは二人はまだ知らない。
次回、新キャラ登場です。