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バカダンジョン!  作者: チャンスに賭けろ
ローズ・ダンジョン
7/18

時計

・ラッシュ: 黒髪の戦士。主につっこみ役。

・フロウ: 金髪の魔法戦士。美少年。

・ダー: ドワーフの戦士。白髭で基本ボケ役。

・エクセ: エルフの魔法使い。常識人。

・アビー: ダークエルフの盗賊。褐色の腹筋美女。

・エリス: 人間の女僧侶プリーステス。かなりの天然。

彼らは1階から2階へと探索の場を移していた。

変化のない通路をひたすら歩いていたときである。

おもむろにラッシュがぼそりと言った。


「ここに入ってどれぐらい経っただろ・・・?」


「私の腹時計によるとそろそろお昼ですよー」


ぐーとお腹を鳴らすエリス。


「地上だと時間が分かるんだけどな」


「町には大きな日時計がありますからね」とエクセ。


「しかし、あれも曇ったら使えなくなるわい」とダー。


「それが不便といえば不便ですね」


「でも、水時計もありますよー」


「ありますね。すり鉢型の大瓶へたっぷりお水を注ぐやつですね。下部に小さな穴を開けているので、水面は少しづつ下がる――内部には目盛りが記してあるので、減った水面の高さで経過した時間を計る――というシステムですね」


「どっちも時計としてはデカすぎだし、俺のポケットには大きすぎらあ」


「なんだろう・・・とても殴りたい」とフロウ。


「ほかに火時計もあるじゃないですか」


「ああ、あれね・・・」


とラッシュは何故かげんなりと応える。


「ローソクに目盛り書いてー、溶けた位置で時間をはかるやつねー」


「ダンジョンに持ち歩くには、あれが最適の大きさかと」


「でもなあ。あれは結構めんどい。きっちり水平に持ち歩かないと、ローソクが傾いたら目盛りが斜めになって時間おかしなるやん?」


「お前の口調のほうがおかしい」とアビー。


「今、誰が入ったの?」とフロウ。


「じゃあ時計で最高のものってなんじゃろう」とダー。


「やっぱり腹時計ですよー」


ぐーとおなかを鳴らしてエリスが言った。


仕方ないので、とりあえずそこで昼食を摂ることにした。


もぎゅもぎゅと美味しそうにパンをほおばりながら、


「ほら、やっぱり腹時計最高でしょー」とエリス。


「・・・・認めざるをえんな」


もりもりと干し肉を噛みちぎりながらダーが言った。


それを聞いて、苦笑しつつエクセが言った。


「これって単に食欲に負けただけでは・・・」





バカダンジョンはつづく・・・→

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