表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バカダンジョン!  作者: チャンスに賭けろ
ローズ・ダンジョン
16/18

クイズ

・ラッシュ: 黒髪の戦士。主につっこみ役。

・フロウ: 金髪の魔法戦士。美少年。

・ダー: ドワーフの戦士。白髭で基本ボケ役。

・エクセ: エルフの魔法使い。常識人。

・アビー: ダークエルフの盗賊。褐色の腹筋美女。

・エリス: 人間の女僧侶プリーステス。かなりの天然。

またも唐突にエリスが何かいいだした。


「はーい、ここでクイズのお時間ですー」


エリスの奇行はいつものことなので、特に誰もリアクションをしない。

ほとんど無言のまま、パーティーは粛々と歩いている。

もちろんそんなことでめげるようなエリスではない。


「持つだけで手が震えちゃうものってなーんだー?」


「―――はあ?」


「はいー、アビーお答えくださいー」


「えっ、アタシにふるのかよ・・・」


と、さすがに困惑気味のアビー。


「ぶぶー。時間切れー。こたえはテーブルでしたー」


「く、くだらねえ・・・くだらなすぎる」


アビーは頭を抱えてうめいている。


「はーい、次はラッシュの番ですー」


「次は俺か・・・増え続ける犠牲者・・・」


「ラッシュが大好きな武器屋さんで、すごくかっこいいぴかぴかの剣を発見しました。でもその剣は高くてとても買えません。ラッシュが物欲しそうな顔して何時間も見てたら、なにかくれましたー。さて何でしょー?」


「日が暮れた、っていうんだろ?」


「むー、ラッシュのくせに、当てるなんて生意気ですー」


ぷりぷりとエリスが腹を立てる。


「いや、それくらい分かるわ! バカにしすぎだろ俺を」


「そういうのなら、ドワーフ族にもあるわい。ちょっと長くなるがの」


ダーが横から口をはさんできた。

「興味ありますー」とエリス。


「とあるところに短気なドワーフの親子がいての。そのドワーフの父親は先祖代々から伝わるというご神木を、わが身の如く大切に守っておった―――」


「わーホントに長くなりそう・・・・」


「―――しかしそんな大切な神木を、父が留守のうちに、子供が勝手に切り倒してしもうた。父親はどうしたと思う?」


「えっ、短気なんだから、息子を・・・」とフロウ。


「これ、ひょっとしてクイズじゃなくて、ただの怖い話なのですー?」


「いや、ハズレじゃ。短気な父親は意外にも息子を許したのじゃ」


「あれ、違った。でも短気なはずなのに、なんで父親は許したんです?」


「ウム。短気な子供が、まだ手に斧を持っていたからじゃ」


「・・・・・・・・こわすぎだろ・・・・」と、ラッシュ。


「やっぱり怖い話でしたー」




バカダンジョンはつづく・・・→

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ