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バカダンジョン!  作者: チャンスに賭けろ
ローズ・ダンジョン
12/18

ゴブリン

・ラッシュ: 黒髪の戦士。主につっこみ役。

・フロウ: 金髪の魔法戦士。美少年。

・ダー: ドワーフの戦士。白髭で基本ボケ役。

・エクセ: エルフの魔法使い。常識人。

・アビー: ダークエルフの盗賊。褐色の腹筋美女。

・エリス: 人間の女僧侶プリーステス。かなりの天然。

さて、3Fに到着したばかりだが、特にすることもない。


「さっさと4Fへくだる階段のある部屋まで行きましょうか」


ローズダンジョンは初心者むけのダンジョンだけあって、このフロアまでの敵は、彼らにとってそこまで脅威の対象ではない。

当然ながら入手できる経験値も金銭的にも期待できないので、さっさと強敵のいる下の階へ行ったほうが無難なのだ。


「さあ、次の曲がり角を右ですよ」


道案内はもちろん魔法使いのエクセ。

こまめにマッピングしているのはパーティーで彼ぐらいしかいない。


「そこの扉をあけて―――おや、中になにかいるみたいですね」


気配を察したエクセが呪文の攻撃態勢にはいる。


前衛のラッシュとダーが、扉の左右に分かれた。

それぞれ斧と剣をかまえ、目配せをする。

ふたりはほぼ同時に扉を蹴りやぶり、中に突進した。


「ヒ、ヒェェェ、助ケテクレ!!」


中には2匹のゴブリンがいるだけだった。

不意をつかれ、完全に戦意を喪失しているようだ。


「どうする、こいつら」とラッシュ。


「命乞いしてる敵を殺すのは趣味じゃないのう」とダー。


「そうですー、敵意のないモンスターは敵じゃありませんー」とエリス。


「イノチ、助ケテクレルカ、コレハウレシイ!」


助かると知ってゴブリンは安堵の表情を浮かべた?ように見える。


「おい、命を助けるんだから、それなりの見返りをよこせ」


剣を鞘に収めつつ、ラッシュがにやりと笑う。


「ラッシュ、悪い顔になってる!」とフロウ。


「――ミカエリッテナニ?」


きょとんとする一匹目のゴブリン。


「俺シッテル! ウシロヲ見ルコトダゾ」


もう一匹のゴブリンがドヤ顔で言った。


「ナルホド、ソレナラ、オヤスイゴヨウダ!」


二匹のゴブリンは、そろってバッと後ろを向いた。


「コレデイイカ?」


約束を果たしたゴブリンたちは、満足そうにサムズアップをしている。

ラッシュはうんうん、と笑顔でうなずき返した。

その手には剣がにぶい光を放って握られている。


「ま、待ってラッシュ、短気はいけない!」


あわててフロウが羽交い絞めで制止する。


「離せ!このゴブゴブ野郎をこの世から駆逐してやる!!」


「いや、そこまで大層な相手かのう・・・」とダー。


ふと見るとドタバタ騒ぎにまぎれ、ゴブリンコンビはとっくに風を食らって逃げ出していた。



バカダンジョンはつづく・・・→

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