表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犯罪的な美帝  作者: 古舘
美しき終焉
21/21

「再び動き出した心臓」(4)

朝食を食べ終えたら、フェイスが話し出す。


「あ、そうだわラキス王子、貴方の服血で染まっちゃっていたから

洗っちゃんたんだけど。これが入っていたわ。」


フェイスはあの手帳をラキスに渡す。本人以外見れないように

なっているので、なんの手帳かわからなかったのだろう。


ラキスはそれを受け取ると、手帳の表紙に名前が浮き出てくる。


自分は一度死んでいるのだからこの手帳はどうなるんだろうと

思っていた。手帳を開くと前と同じどうり先の事や知りたい

事が出てきてどうやら能力は継続中らしいが何故か表紙の

名前が「ラキス・ジョーカー」となっている事と

名前の部分が黒くくすんでいる。前は白かったのだが、、、


それより必要な事があるので今は気にしない事にした。


「そろそろ、教えてもらっていいですか。」


ラキスが真剣な顔で彼女を見る。落ち着いたから気付いたの

だが目の前にいる三人は皆上級能力者だということだ

世界にたった99人しかいないのに三人もいるなんてどう考えてもおかしい。


そもそも、死人が生き返っているのに

こんなに自然に接すことができるということ、

すくなくなくても、一般人ではないだろう。


「そう言えばまだ、わたしの名前も教えていなかったですね。

わたしは「シュティ―ル・パレンシア」そういえば名前も知らないのに

私たちキスしていたのね。ふふ。」


いつの間にかいれたミルクティーを飲みながら、ラキスは聞いていると。


次はフェイスが喋りだす、


「私たちは、そうね。二つの目的のために動いている組織かしら、まあ

3人しかいないんだけどね。その目的はメンバー全員が覚醒者になる事、

そして姫に理想とする世界を作る事。かしらそのためにメンバーを集めながら

組織だったり、国だったりを潰してるんだけど、」


そこで、ラキスは口を開く。


「今回のターゲットはスベラル王国だったと。。。」


「ええ、そうよ。でも相手が予想よりはるかに大きすぎたのよね。

前から怪しいとは思っていたのだけど、あそこまで強大だとは

思わなかったわ。情報不足ね。」



ここぞとばかりに体を前にだし、

鼻が触れるぐらいの近さにラキスに顔を持ってくる。


「知ってた?ラキス君一部の権力者の中今かなり有名人なんだよ。

犯罪の英雄なんて呼ばれてるんだよ。貴方あの事件の前に奴隷解放、そして

近隣の国が被害が出ないように大きな大きな壁まで。。。」


更に近寄りる。何かを見透かした目で続ける。


「そんなに頑張ったら死んじゃうよ。でもラキス君は優しんだよね。

普通あそこまで大きな事をするんだからかなりの犠牲が出るはずなんだけど。

ラキス君は凄いね。」


犠牲という言葉にラキスの心が暗くなり、暗い表情になる。


「え、うん。そう、、だね。」


確かに禁術で半透明な壁を生成したが、英雄だって?

犯罪者の間違いじゃないのか。。ああ、それで犯罪の英雄か。。。


なにか暗いものを感じたのかフェイスが続ける。


「それで、貴方を崇拝するもの、殺そうとするもの、欲しがるもの

様々な人間に様々な影響を与えたのよあの映像はそれだけ

印象的だったて事よね。」


フェイスもうっとりした顔でラキスに近寄ると


「ほんといい男よね。。。狙っちゃおうかしら。」


頬を撫でながら、横にいるシュティ―ルを煽るような眼で見ると更に続ける。



「それで貴方は1か月無防備にしておくわけにも

いかないから、今貴方はここで寝ていたのよ。なぜ貴方が生き返ることを

知っていたかわ。彼女に聞いた方が早いと思うわ。」


「わたしはね、」


そこまで言って、エステルが突然遮る。

眼鏡をクイッと上げラキスを見る。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ