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犯罪的な美帝  作者: 古舘
美しき終焉
14/21

「計画的な鼓動」(3)




この能力の存在に気付いたのはあの夜の出来事である。


様々な感情が暴れまわりどうしようもない喪失感と孤独感が生み出す

絶望的な感情がラキスに体中を埋め尽くすとラキスはいつの間にか

暗い空間の中にいた。


ラキスはどうしてこの場所にいるのか直前の記憶を思い出すが

ベットの上でのたうちまわっている事しか思い出せず


「い、痛い。。」


自分は今夢の中にいるのかと思いもしたがどうやらそうではないようだ。


考えていると昔貰った本に書いてあった能力者の間という奴だろうか?

都合よくそんな能力が手に入るとは流石にお気楽すぎるかと

その考えをやめたが、不意に誰かに見られるような感覚に

襲われる、それも殺気が込められたものだった。


「誰ですか?!」


ラキスは直ぐに向けれた方を見る。




するとそこには黒い球が幻想的なオーラを放ちながら浮かび上がっていた。







_________________________________________________________________







この空間にはそれしかなく。よく見ると黒い果実のようだった。



黒い果実など食べようとも思わないが、何故か強くそれを

欲してしまいついそれにかじりつく。すると食べ、喉を通ったあと

直ぐにそれが体の一部になっているようなそんな感覚がラキスの中に生まれ。

食べたところを見ると黒く輝き少し粘着質な液体が垂れ下がっていた

匂いは無かったがなぜかそれを強く欲してしまい。


食べた後の強烈で高進的な快楽が脳にダイレクトに伝わるのがやめられなかった。



その果実かどうかもわからない得体のしれない食べ物を食べ終えてしまった直後


大量の情報と今まで感じたことのない感覚がラキスを襲う。


この空間に入ってから感じたことのない感覚ばかりだが決して

いやな感覚ではなく、逆に体が喜んでいるのが分かった。


さっきのラキスの考えは当たっていたらしく本に書いてあった

とおりだった。


本にはその空間に入ると

その者の能力と使い方が分かるというものだった。


その本には先ほど食べた果実の存在など記されておらず

大量の情報の中にあった「覚醒者」の情報も知るされていなかった。


ラキスが知った覚醒者の情報はまず能力者と呼ばれるものは

昔からあり、7割ほど人間が能力者と意外と多く存在する。


大小合わせての人数なので知らずに生涯を終えることも

珍しくないとか。能力者にも階級があるらしくほとんどの人間が

下級とあるあかないか分からない能力。


中級は人間には到底できないことができ人数も少ない。


上級は七割の中にたった99名しかおらず中級とは比較にならないほどの能力者。



ここからが本に書かれていない内容だが。


             「覚醒者」


それは上級能力者99名中から20名のみが得る次の段階の能力。


             


            別名「使徒」


***




_____________________________________________________________




「あ、れ?」


気付くと元の部屋に戻っていた。


朝になっておりさっきまでの出来事は夢だったのではないかと

思ったが、頭の中には大量の情報がまだあり


試しに部屋にある、鉄で出来たものを頭にある通りの感覚に従うと

軽くぽきっっと折れる。前はこんなことは鍛えていても曲げるぐらいしか

出来なかったが驚いているとふと鏡の方を見る。


すると目が紫色に怪しく光っていたのである。

それは自分でも美しく思うほど綺麗でずっと見ていたいとも思った。


だがそこで決定的な何かに気付く。これが何の能力か

全くわからないということだ。発動は出来たがこれが何の能力で

何が起きたのかさっぱり頭の中から消えていたのである。


だがそんなは問題ではない、能力と私の計画があれば確実に成功すると

確信した瞬間だった。


この能力から分かったことだが、


相手を魅惑する能力があるらしく。どうやら確実に落とす能力らしい。

※ただ少しだけ増強する能力だが元が良すぎるので下級能力だが

中級だと思っています。


それと、上級能力者を感じることのできる能力。

それが分かったのはキャンディスと出会ったことがきっかけだった。


どうやらそれだけらしく他にはないようだった。


それから数年の時が過ぎ真実を知れば知るほどラキスは

自信を鍛え、磨き、すべてに対応しようとした。

それと比例しラキスの心は朽ち、乗り越えるためにより強い人格を

作り壊しまた作る。唯一の救いは体が何故か治りやすくなっていることだった。


それを続けていくうちに、遂に計画結構の時が来る。




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