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雪だるまと砂の城
人見知りの道に音はない
止まらない鼓動と 息の根をおさえて
寒中試行 雪原を往く
――来た道をまるめて
雪だるまをつくった
人見知りの地に風はない
ざらつく視界 大気はぬるい水になる
砂中迷走 風紋のない砂漠
――足元をあつめて
砂の城をつくった
置き去りになった 雪だるまの寂しさを
砂の城の荒廃を
いったい誰が知るだろう
起こるかもわからない
雪だるまと砂の城が
もしも出会ったなら――
そうして空が震えたなら――
それは
見果てぬ
夢の
些細な結末
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