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赤い雲の傭兵  作者: ヤン
プロローグ ラン&ユカリ編
8/12

8 法国への道のり


 合流したランとユカリは、ユカリの入手した証拠をカナデに渡すために王国から東にある法国の方向へ走っていた。王国から法国まで馬車で走り続けて6日の道のりが必要になる。そこまでいくのに歩いていては時間がかかりすぎ、馬車を利用するには走った方が速いという理由から走って向かっていた。走って向かうと4日でつくという、とんでもない速さである。その道中にお互いに出会った初めて見る魔物についてお互いに意見を交換したが結局、新種か上位種のようなものだろうと納得しにくい結論に落ち着いた。

「カナデのいる場所はいつもの場所でいいんだよな?」

 ランは東に向かっているときにユカリに合流場所について話かけた。

「はい。ご主人様はミユキと一緒に家で待っていてくださっているはずです。私もご主人様のお世話をしながら一緒に生活したいです。」

 本当に残念なようで奥歯を強く噛んでいる。

 ユカリの言葉の後半は自分のユカリに対する思いとミユキに対する嫉妬心が現れている。しかしランにとってはタッグを組むことになってから何度も聞いていることなので聞き流している。

(うちの傭兵団のメンバーはみんなカナデに対して大きな思いを持っているからしょうがないんだろうけど、ミユキとユカリの二人は特に忠誠心のようなものが大きすぎるからなぁ。)

 ランのカナデに対する思いは友達に対するものに近い。だからこそユカリとミユキの思いの強さがわかりやすく伝わってくる。

(カナデはみんなと友達でいたいんだろうけど、無理そうだな。)

 ランはカナデに対して今も友達でいたい相手から甲斐甲斐しく世話をされているだろう友人を思い少し同情の思いを持った。

「証拠をカナデに渡したあとはどうする?」

 いまだにカナデのことを考えている相方に対して話を変えるように話題をふった。

「…そうですね王都の裏道で発見した謎の集団の出入りする建物を調べてみませんか?」

 少し考えたあと王都で発見した高価な服をした者が出入りしている建物を調べたいと答えた。

「そうだな、あそこは何か悪いことをしているような気がする。よし証拠を渡したらもう一度王都に戻ろう。だが今度はゆっくり馬車でいかないか?」

 暗殺者として育ったユカリと違いそこまで超人的な身体能力を持っていないランはもう一度この道を走ることを想像し、いやになった。

「ではそうしましょう。ああ早くご主人様に会いたいです。」

 またもトリップしてしまった相方を見て今度こそ放置することに決め黙々と走り続けた。

話はあまり進んでいないかも。

読んでいただいてありがとうございます。

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