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俺の小説の書き方 胸の谷間を作る

すこし、堅苦しい話が続いたので、元に戻そうと思う。今回は胸の谷間のつくり方である。

かと言って俺が寄せて上げてのブラの付け方をこんこんと説明するパートではないので安心してくれ。


そういや女の子を描写するときって、だいたい顔と髪と胸なんだよなぁ、とおもうわけ。

アニメやラノベにおいては胸の描写が第二位あたりに来る。

胸の描写って、そんなに重要でもないシチュエーションでもぶっ込んでくるのも変だと思ってる。

みんなおっぱい星人なのだろうか?


目は口ほどに物を言うのだから、まず印象深いパーツとしてアリはありである。その次に印象深いのはだいたい唇、髪の毛はそのあとぐらいだ。身長が極端に低い高いがあればそれも第一印象としてかなり鮮烈に飛び込んでくる。細い太いも然り。あとは発する声とか、匂いとか。


初めて会った女の子の印象を反芻するとき、俺はだいたいこのような印象に落ち着く。実際は胸にはほとんど目が行かない。


「それはあなたがおっぱい星人ではないからわからないんですよ」と言われてしまえばその通りなのだが、いいのかそれで! 君の中に居座っているオッパイ星人の欲望に描写を委ねても!


とまあ、そう思うわけなところから、少し話をしてみよう。


女性にとって胸は象徴的なパーツであるから、通常ここを強調すれば女らしく映ることは無論無論理解している。最近は胸の大きな女性が多いとも思えるが、その昔は「でかいと馬鹿」とか言われていたものであるが、それも過去の話か。


まあでかくても生物学的に有利なことは何もないので、実際でかい人は自分でも「邪魔で無駄」とかコンプレックスと思うことも少なくないそうだが、逆にそれを武器にする女性はアフロダイエースでなくとも本当にいる。(飛んできたりはしないが)


だが、出会った瞬間乳に目が行くようなケースは、あえて向こう側が胸を強調させた服装をしているか、本当にむちゃくちゃ巨乳か、のどちらかである。もしくは、それ以外の場所は見ても仕方がないような場合か、まず胸、それから顔! みたいな女性の見方をしている奴だけだ。


俺は胸の描写に関して体格表現か性質表現以外にはほぼ使わないから、乱発することはあまりないと思う。他に書かなければいけない箇所があるからそちらを先に書くことになる。そのうち胸のことは忘れる。


では、それほどおっぱいを意識する瞬間はあるのか? を考察してみる。


まあ、ポピュラーでメジャーでそのへんで胸の谷間に出会えるところといえばキャバクラが相場というものだが、俺は目の前に胸の谷間があったら迷わず指を差し入れてしまうので追い出されてしまう。それは男として仕方がないことだと思う。一万円札でも差し込んであげれば喜ばれるのだろうが、あいにく彼女らに恵んでやる金はない。


そして偽物も多分に含まれているので要注意である。寄せて上げて作られた谷間はすぐにわかる。俺はオッパイ星人ではないが触る前に分かる。あとは触って確認する。ブラ内に仕込まれたパッドはかなり良く出来ているので判別は難しいが、押した時の質量が違う。


ああ、ちなみに通りがかりの人にはしないぞ。安心しろ。


別に小説を書くときにオッパイの真贋を見定められなくても何ら問題ないから安心していい。小説家を目指す君が中学生で、恋焦がれている子の裸を想像するだけで罪悪感に苛まれるような少年であったとしても、おっぱいの大きさと小説は関係がない。実物を見るまでその幻想に浸っているのも一興である。


問題なのは小説におっぱいが巨乳であるという記述だけで女の子が描写できるのか、というその一点である。


「この春に転校してきた女の子。美少女かつ胸はたわわに実った果実のようであった」


俺はこういった記述を見るとよく思い出すのだが、SNSなどでよくある


「美紀デース、最近彼氏に振られて寂しい毎日を過ごしています。すぐに付き合うとかは考えていないけど、いいお友達から始められたらなって思ってメッセしました☆ ちなみにスリーサイズは98 98 98でーす」


という失礼極まりない釣りメッセージなのだが、とりあえず、書いてる奴、お前、女じゃねーし。美紀でもねーし、スリーサイズ想像だし。と思うのだ。


で、場合によっては猿知恵を追加してくることもあり、


「美紀です。実はメッセージ送ってからすごく後悔して、謝らなきゃいけないなって思っていたんです。だってこんなの失礼じゃないですか、いきなり見ず知らずの人からメッセージ送られてくるなんて。コワイですよね? 迷惑だったら無視してください……」


と、押さえで送ってくることもある。


これは腹が立つ。俺が文章を書いているという矜持もあってのことだが、何が腹が立つかというと、親に育てられ、ガッコに通わせてもらい、貴重な人生の時間を使って、挙句やっているのは頭をひねって文章書いてあわよくば人を騙して嵌めることだけ。もうお前なんか死んだらいいのに、って本気で思う。

どうせ人を嵌めるつもりなら、もっとうまいことやってほしい。感動させてくれ。


そういうわけだから、読者は巨乳というだけで騙されてはいかんのである。作家はそれだけでは読者を騙せないのである。

美人で巨乳なのはよーっくわかった! だから頼む、腰は細く描いてくれ。締まったケツと足もちゃんと長く書いてくれ。そして本当に大事なものはその豊満な果実の下に隠されたハートなのである。


だから俺は毎度巨乳を揉みしだいてそいつを探すのである。


ということを肝に銘じて女の子を描写することをおすすめするのだぜ。






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