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突然突きつけられた刃物に、ヒッと声が詰まる。

こいつはだれ。どうして刃物を向けられてるの。この動物は、この森は。

あぁもう何がなんだかわからない。頭がぐるぐるする…


そうして私は意識を手放した。



***





気がつくと私は木でできた簡素な部屋で横になっていた。


意識を飛ばす前に起きたことを一気に思い出す。


「やっぱり現実か…」


こんな状況でもここが異世界だとすんなり理解できてしまう自分に驚きつつ、自分の体に異常がないことを確認する。


体は元気だ。

よかった、どこか傷つけられたわけではないみたい。それにしても…


ここはどこなのだろう。さっきの男は?怪我をしていた動物も気になる。

あの怪我は、さっきの男にやられたものなのだろうか。


ん?まてよ、それはあり得る。大いにあり得る。このままここにいたら私の命が危ないんじゃ…?


居ても立ってもいられなくなり、部屋の唯一のドアを開けた。

するとそこには居間のような場所が広がっていて、台所と思しきところもあった。


人の家?

よく見ると、そこかしこに人が住んでいる気配がする。

ふと見ると、居間の端に何かが布にくるまれている。


近づいて見てみると、それはさっきの動物だった。とても大きな狼のような、でも何かが違うような、そんな生き物だった。体調はもうだいぶ落ち着いていて、いまは寝ているようだ。


寝てるし、いいよね?

屈んで近くにそっとしゃがみ、手を伸ばして触れようとしたとき、いきなりその狼が襲いかかって来た。


「…うわっ!」


肩をぐいっと押し倒され、仰向けになった私の上に狼がまたがっている状態のまま、しばしの沈黙。


しかし沈黙を破ったのは、狼だった。


「ニンゲンか… しかしここらの者ではないな?匂いが違う」



恋愛要素は次からになります。といっても、まだまだですが。

お待たせしました!

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