第1話:始まりの鐘(1)
やっと本編ですね…
誤字脱字があったらごめんなさい。
【SIDE:春見優】
街路樹の桜が色づき、すでに散り始める今日ーーーーーーーーー
俺は公立晴祥学院高等学校の体育館にいた。
周りにいる人たちは自分と同じく、整ったブレザー………
ではなく今となっては少なくなってきた学ランに身を包んでいる。
皆緊張と期待がいりまじったような表情をしている…
って当たり前か
入学式だもんな…
校長や生徒会長からのありがたい(?)お言葉を受け、新入生の名前が担任によって呼ばれていく。
「1-2、1番、赤田光太」
「はい!」
「2番、石橋勇気」
ーーーーーーーーーーー
「16番、野村猛」
「…はい」
いた。
俺が晴祥に入ることになった原因。
それが野村猛だ。
「春見優、……春見優!」
「あっ、はい!」
ちっ、いきなりミスった…
それにしても野村猛…
お前と同じクラスになるとはな…
楽しくなりそうだ。
「21番、小椋薫」
「はい!」
ん?
おぐらかおる?
どっかで聞いたことがあるような……
……気のせいか。
それにしても、あいつは他のやつとは違うな。
緊張なんて全くしてないみたいだな…
さすがだな。
その後も入学式は進んでいき、俺たちは新しいクラスで最初のホームルームを受けていた。
担任は色気ムンムンな美人教師……
を期待したんだけどな。
「皆!入学おめでとう!!今日から君たちも晴祥の一員だ!俺はこの1-2の担任の郡山厚夫だ!」
そう言って担任は黒板に自分の名前をかいていく。
3組の担任は綺麗な先生だったのにな…
「おい、なぁお前だよ。春見優。」
気づけば前に座っている男子生徒に話しかけられていた。
「やっと気付いた。俺は花岡英一。よろしくな!
なぁお前なんで晴祥に来たんだ?お前ならもっと上の高校に行くと思ってたんだけど…」
こいつ、俺のことを知ってるのか?
「花岡だっけか?」
「ひででいいよ。中のいいやつはそう呼んでるからさ」
「……花岡」
「ひで、だ!」
「何でだよ。仲が良いやつが呼ぶんだろ?俺ら初対面じゃん。」
「いやー、同じ野球部だし仲良くなるだろ?」
そこは疑問系なのか…
これじゃ無限ループだな。
「はぁ……ひで、お前は俺のことを知ってるのか?」
俺は聞きたかったことを聞く。
「もちろん!俺はずっとお前を見てたからな」
いきなりストーカー宣言かよ?
この話登場人物多くなりそうですね…
出オチにならないように気をつけないと…