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第2話:新しい生活(1)

【SIDE:川井遥】



学校生活…何日目だったかしら…?


とりあえず1週間が経った。



私は入学式の次の日に仲が良くなった薫と一緒に野球部にマネージャーとして入部した。


私にとって初めての部活動

きっと楽しい毎日になると思っていた…



でも現実は…



ーーーーーーーーー


~入部初日~



「やべー!今年のマネちょー可愛いじゃん!」


「マジやべー!俺これだけで抜ける(男性の意味)自信がある!」


「アハハ、お前そりゃキモいよ!見ろよマネちゃん引いてるじゃん。」


「ねぇ名前何て言うの?」

「ねぇ中学どこ?」

「中学でもマネやってたの?」

「何でマネになろうと思ったの?もしかして俺に一目惚れ?」

「彼氏いんの?」

「ス、スリーサイズ教えて!」

「俺と結婚前提に付き合って下さい!」

Etc…



私は野球部のりの先輩達に囲まれて質問攻めにあっていました。

ていうかセクハラですわよね…



「あぁごめん。こいつらいつもこんなだから…とりあえず自己紹介してもらえる?俺は野球部主将の白澤孝徳(しらさわたかのり)よろしく」



あれ?

どこかで見たことある気が…



「あぁ俺生徒会風紀委員長だからじゃないかな?」


あぁなるほどそういうことか。

納得納得……ってえっ!?



「私何も言ってないのにどうして…?」


「何で分かったか?俺さ心理学勉強してんだ。だから顔みて何となく分かった。んで自己紹介よろしく」



その後薫や1年生の野球部員と一緒に自己紹介を済ませた。



ーーーーーーーーー


それから1週間近くボールを磨いたり、スポーツドリンクを作ったりと雑用を続けた。

これが意外とキツイ。

そして楽しくない。



薫は何となく打ち解けた感があるけど…

だって私は同性と話すのも苦手なのに、異性でしかもあんなにがっつかれてはたまらない。



私は入部1週間で既に心が折れかけていた。



そんなある日


私はその日も雑用を繰り返していた。

でも何かキツイ…


そう思い立ち上がった瞬間、視界が真っ暗になって、強い衝撃が襲った。


「おい!…い!…ぃ!……」



私は誰かが叫ぶ声を聞きながら意識のひもを離した。



ーーーーーーーーー



目を開けると見慣れた天井ではなかった。



「…ここは?…」


「あっ、目覚めた?あなたいきなり倒れたそうよ」



声のした方を向き、声の主を視界に捉えるとそこにいたのは晴祥学院養護教諭の先生と……

野球部員?

だよねその格好は。


「彼がここまで運んで来たのよ。感謝しなさい」



そう言って野球部員を見ると……寝てる?



「あのー寝てますよ」


「あら本当、起きて野村君!」


「はぁ~よく寝た」



そう言うと彼は大きく伸びをした。


「…あんた大丈夫か?いきなり倒れたからびっくりした…」


「あ、ありがとうございました。」



私は顔が熱くなっていた。

恥ずかしいから?

いや違う。

彼…野村君がとてもかっこよく見えたからだ。


180cm以上ありそうな身長に低い声、整った顔立ち…すごいタイプかもしれない。


「じゃあ俺は練習戻るんで。」


そう言うと彼は養護教諭の先生に一礼して保健室を出ていった。



「あなた、野村君に見惚れ過ぎ。あなた可愛いわねぇ」


いやー青春青春と言いながら彼女は仕事に取りかかる。


「あのー私そろそろ行きます」


「あら、もう?もう少し寝てていいのよ?」


「いえ、もう大丈夫なんで…お世話になりました。」


「そう。はい、じゃあお大事にね」


「ありがとうございます。失礼しました。」



そういって私は保健室を出た。



何だかとてもいい気分だ。


春の暖かい陽気に包まれ、すっかり元気になった私は部活に戻るためにグラウンドへと歩いていった。






川井遥さん…

ツンデレな性格にしようと思っていたんですが、諦めました。

ごめんなさい。


お嬢様という設定だけは守りますよ!



じゃないと小椋薫さんと区別がつかなくなりそうなんで。



とりあえず作者の文才の無さには呆れ返ります(泣)



あっ、そう言えば今日は世間はクリスマスですね…


街に出るといちゃつくカップル…

べ、べつに羨ましくなんかないんだからね!




はい、羨ましいです。

彼女ほしいなと想う今日この頃…



皆さんが楽しく過ごせることを影ながら祈っています。

そして羨ましく思っています(笑)



では。





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