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メタルハート その2

烈火のシャクヤとシルバーオックスはソーサラーの大軍と戦っていた。鋼のトウゴウは援護に向かっていた。



[頼む。医務室へ。私も直ぐに出る。俺のマシンのエネルギー補給と他のマシン用の補給パーツを急いでくれ][おっはよーございまーす。先生][オオ、みずほ君。ちょうどいい。私と一緒に精神の世界に飛んでくれ。早く支度を][何かあったんですか?][ソーサラーの大軍だ。今、シャクヤとトウゴウ。それにシルバーオックスが相手をしている。時間が無いんだ][エ?ひょっとして今、医務室に運ばれた………][精神錯乱だ。ロストパルスだ。急げ!][わかりました。場所を転送して下さい。私のマシンに][アア。もう調整してあるよ。おそらく行くだろうと思ってな][………すいません。そんな緊急事態にいれなくて][それよりお母さんとは和解したのか?][顔見てわかりません?][そうだな。問題無さそうだ。アア………みずほ君。いつでも相談してくれよ。なんせ先生なんだから][ご心配ありがとうございます。祐希 みずほ。水虎のキョウカ。出ます][アカデミック・カイザー。出向する。ソウルゲート。オープン][随分な荷物ですね。先生][アア。補給用のパーツを持って行くからな。みずほ君。フルスピードだ][ハイ。わかりました]





[兄さん!後ろ!][キッ…………どこから湧いて出てくるんだコイツら。シャクヤ!後退しろ。守るんだ。被害者の精神を][わかったよ。援軍はまだか?トウゴウ。エネルギーも尽きるぞ][セーブしろ。派手なパフォーマンスは要らない。身近な敵をなぎ倒すんだ][チッ………補給劑を持って来るんだったな。簡単な任務だったはずなのに][シャクヤ。よく聞け。人の精神を守るのに簡単もクソも無い。こちとら、命がけなんだ!向こうさんもな]カツカツカツ。[チッ…………弾切れか。しょうがないナイフでやるか][兄さん!僕の刀を使いな。二刀流だから俺は。こんな奴等、一本で平気さ][ありがたい][さっき手投弾をくれたじゃないか?貸しを返しただけだよ]





ドルドルドルッ…………キキーィ




[待たせたな!シャクヤ!無事か?][トウゴウ!来てくれたか][アア。補給物資の差し入れ付きだ。受け取れ!シャクヤ][パリッ…………ハイよ。兄さん。半分こだ。少しは持つだろう][良いのか?…………ありがとう][今は死ねない。色々と話したいしね。母さんも元気だよ][知っている。俺達は双子の兄弟。お前が表なら俺は裏なのだ。つまりお前の影が俺だ。性格も姿かたちも違うがな][お二人さん。話しは後だ。今はコイツらを叩きのめす。違うか?][トウゴウ。まだ余裕のあるお前が結界を張ってくれ。詠唱時間は俺達が稼ぐ][わかった。頼んだぞ。………天地創造の神々よ。この者の精神を守りたまえ………]



ギヒヒィー、ギヒヒィー、ズバッ!ザクッ!




二人はトウゴウを援護した。[来た!キター!行くぞ!法。我が法に従え!輪。彼の御霊を救いたまえ!演。美しく舞え。義。義の名の元に。法輪演義!]




カーン




被害者の精神にカオスの結界が張られる。



[ヤッタ!][いや、まだだ。これだけの大軍となれば破られるのも時間の問題だ。今のうちに、ソーサラーが出てきたポイントを封印しなくては。





ドルドルドルドルッキキーィ!



[皆、生きてる?][遅くなった。すまん。補給物資だ。………かなりの大軍だな。本格的に始まったか。ソーサラー軍め。トウゴウ。私も結界を張ろう。誰か彼等の出てきたポイントに行けるか?][…………私が行こう。先生。可愛い生徒を危険な場所へは向かわせられないだろう?違うか?][シルバーオックス。頼めるか][烈火のシャクヤ。いや、南条 列。短い間だったが会えて嬉しかった。またいつか会おう。この刀は返すぞ][…………持っていてくれ。兄さん。またいつか会えるんだろ?][契りか。情けないな。俺は。列。お前には何もしてやれなかった。一緒に買い物も、昼寝も、勉強も。競いあう事すらしてやれなかった。だが忘れるな。俺はお前の影。お前に危機がある時、また会えるさ。さらばだ][…………さようなら。南条 隼人。もう一人の自分]




シルバーオックスはバイクで去って行った。





[先生!俺も結界を張る。兄さんが繋いでくれた絆だ][良いの?シャクヤ。後を追わないで][後で追えば良いだけさ。兄さんだって望んで無いだろう]



ソーサラー軍は結界を破ろうと、体当たりしてくる。


四人はソーサラー軍の衝撃に耐える。





[ここにポッカリ穴が。ここか。よし!抑えた。後は連中が納まるだけだ]




シルバーオックスがソーサラーの穴を封印する。援軍が来れなくなったソーサラー軍は徐々にその勢力が消えてゆく。




[フー……………終わったか。なら俺もずらかるか][兄さん!…………ありがとう。僕一人では到底、無理だった][先生。あの大軍は?][おそらくスパイダーが本腰を上げたのだろう。詳しくは知らんが][…………狙いはこの被害者の精神では無くシャクヤ。違いますか?][………かもしれないな。サア、帰るぞ。皆][列。……………やっと気づいたんだ。私が好きなのはダーリンじゃなくて幼馴染みのアンタなんだって][だから、興味ないって。恋愛なんて][チュッ…………お疲れさま。列。帰ろうよ。ネッ!][ウググッ………キスなんて。…………しょうがねぇーなー。ホイ…………腕…………][ウン][…………何してるんだー?先行くぞー!二人ともー][チョッ…………待てよー。パトリックー!先生ー!]






こうしてまた一人、人間の心が彼等に救われた。人間の知らないカオス予備軍の活躍で。



一方、それを良しとしない、南条 列の父親、スパイダーもいたが。





続く

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