リーヤ口伝第二話
ここからリーヤ回想です
僕の父は狩人だったんだ、人付き合いもあまり得意ではないほうで...
だから家は国から少し離れた森、そのすぐそばに構えてたんだ。
その日も父と一緒に森に入って夕飯用の狩りをしていたんだ。そしたら…………、
「あ"あっ!」
父さんが咄嗟に伏せさせたので俺は姿を見ることはなかった。父さんは声をあげて鮮血を滴らせていた。
咄嗟に顔を上げたその先には、言葉じゃ表現できない...おぞましいナニカが、そこにいたんだ...
すぐに森を抜けて家に戻る道中、父さんはいつの間にか片目を布で覆っていた。
「どうしたの?!あなた!」
家に帰ると母がエプロン姿で台所からとんできた。
「森に、化け物が現れた……。多分…魔獣……。」
片目が使えなくなったことで狩りができなくなった父さんの代わりに、未熟だけど狩人だった俺は、街の人に聞いた感じ似たようなことをする「国立討伐任務斡旋協会」とやらに入ることにした。
国立討伐任務斡旋協会は一般に「ギルド」、その会員は「ハンター」と呼ばれているらしい。
母さんも屋内でするような仕事しかできなかったからギルドがある国の内側で新たに生活が始まった。
ハンターになってからは他のハンターと臨時のパーティーを組んで低級の討伐系クエスト中に食材を回収したり、報酬を使って市場で食材を買ったりするようになった。
だけど、父さんが怪我をしてから家事は父さんが、仕事は母さんがするようになってた。でも、母さんは父さんの介助もするようになり俺が得るべき稼ぎもだんだん大きくなっていった。




