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俺は殺人鬼

作者: 木下真三郎

タイトルからなんか推理系の面白い奴かな?って思った人、ごめんなさい。

書く労力無いので、そこまで踏み込んだ物語書けませんでした。

世界線特殊ですが、ご了承ください。


―――

 日本が、とある事故によって壊滅的な被害を受けた後の話。


 いつものように、暗い道を歩いていた。

 星も見えない夜道を照らすのは、遠くにぽつりぽつりと見える民家の灯り。

 そして前に見える、靄がかかったかのような灯り。家を持たない、俺たち二人にとって唯一の住処。そして、少なくとも弟にとっては実家と言える場所。

「じゃ、どっちが先に行けるか競走!」

「危ないぞ」

 ついこの前七歳になったばかりの弟は、暗闇に向かって元気に走っていく。

「早くー!お兄ちゃん!」

 向こうで嬉しそうに手を振る、彌祁(みき)。ゴミ山のあちこちからの光で、彌祁の影が認識できる。

「はいはい」

 金属を中心に構成されたごみ山。少なくとも俺が物心ついてからは、ずっとここに住んでいる。ここはさながら、ろくでなしの集合住宅と言えた。が、俺たち兄弟には優しくしてくれる人ばかり。自分たちの事さえ十分に出来なかった俺たちに、幾度となく手を差し伸べてくれた。今もこうして、決して寝心地は良くないが寝床を十分に与えてくれている。

「はやく!食べよう!」

 年の差は十歳。彌祁もようやく、俺の仕事を手伝えるようになってきた。ほんの少しだが、俺たちが生きていく負担が軽くなった。

「みき君、兄ちゃんは疲れてんだぞ」

「みきも頑張った!」

 すぐ隣に座る中年の男が彌祁と笑いながら、「そうだな、ご褒美だ」と缶ジュースを彌祁に手渡した。

「いつもありがとうございます」

「いやいや、最近は街の景気も良くてな、今まで通り働いてると金が余るんだよ」

 俺たちを含めた、この「ゴミ山団地」の住人の生業は、団地たるゴミ山の「ゴミ拾い」。まぁ、多少は脚色されている。「ゴミ」と一口で言っても、ピンキリだ。泥に汚れた木片から、一番良いものだと、金のインゴットを見つけた住人もいたそうだ。もしもリアル宝探しをするなら、この山は一等地だろう。

「この調子でまともな仕事が増えてくれば良いけどな」

「ですね」

「…それにしても良く食うな、みき君」

「ぼいいいお」

「育ち盛りですし」

 正直、彌祁が無邪気に食べているのを見ると心が落ち着く。

「ま、明日の朝も早いだろうよ。若人は早く寝い」

「お言葉に甘えて」

「おやすみなさい!」

 元気に宣言して、彌祁は筵のような襤褸に横たわると、すぐに寝息をたて始めた。

「…正直、どうなんだ?」

 溜息をつき、中年は天を仰いだ。「いつまで持つ?この仕事」

「厳しいですよ」

 嘘だった。

 きっとそれは中年にも分かっている。苦笑いを浮かべ、「良い性格してんな」と呟いた。

 このゴミ山は、本格的に「ゴミ山」になってきた。

 目ぼしい物は全て回収してしまい、今ではゴミ山の中を掘っても、すぐに金になるものを手に入れるのは難しくなってきた。

「みき君がもっと食うようになったらもう持たないだろ」

「いつかこの時が来るとは分かってました」

「…どうだ、もう“出る”か」

「そうですね、もうかなり貯まりました」

 彌祁には内緒で、二人で協力して貯めた希少金属の類だ。筵の下に埋めてある木箱に入っている。

「…しかし、かなり貯まったな」

「半分、いりますか?」

 彼は一瞬俺の顔を見て、はは、と笑った。

「俺の為に集めたんじゃねぇよ」

 俺は、この何の取り柄も無さそうな中年男に「無条件の愛」を学んだ。

 これ以上引き延ばすのも失礼だろうか。そう思い、土で汚れた木箱を漁る。

「これ」

「…ありがとうな」

 パッと見て、一番大きな物を渡した。それが今まで何に使われていたかなど、考えたこともない。

「それじゃ、また会う日まで」

 彼は振り向くことなく、俺と彌祁から離れていった。

 会う日など、来るだろうか。

 先程まで彼が座っていた場所に横たわる。

 さぁ、これからどう生きていこうか。

 そもそも、俺たちのような子供が命をつなぐ方法など限られている。

 アルバイトで生きていけるか、と思うと甚だ不安だ。今まで金属を売りさばいてきた店にお世話になるという手もあるが、あそこで貰える給金など高が知れている気がする。羽振りのいい仕事ではないというのは確かだ。

「いてっ」

 頭に何かが突き刺さり、それを仄かな光に当てる。

 ついさっき、渡した手のひら大の部品だった。

「…」

 こんな風に喉が熱くなったのは、いつ振りだろうか。

 目元を拭いながら、それを木箱に戻した。



「彌祁、街に出るぞ」

「…んわぁ、もう?」

「もう」

 木箱を持って、汚い服装を精一杯整える。

「おじさんは?」

「もう出発したよ」

「今日みんな早くない?まだお日様出てないよ」

 ぶつぶつ言いながら、俺に倣って一丁前に服を整えている。

「お兄ちゃん」

 どうした?と振り向かずに。

「それ、どうしたの?」

 多分、木箱のことを言っている。だが、今答えるわけにはいかない。

 言えば、彌祁はごねるだろう。

「取り敢えず、行くよ」

「ま、待ってよ」

 俺には、耳を貸さずにいることしかできない。



 どれだけ歩いただろうか。普段の俺たちの行動範囲をとうに越え、見知らぬ町並みだけが視界に入ってくるようになった。今まで見たこと無い程の建物の密度。

「すげぇや…」

 彌祁は流石に黙り込むのを止め、感嘆の声を漏らした。

「お兄ちゃん」

「分かった、言うよ」

 歩みを止め、後ろの彌祁の目を見る。

 その瞳に混ざった感情を読み取るのは容易い。困惑、好奇、不安。

「俺たちは、今日からゴミ山を離れる」

「え…」

 また分かりやすい。困惑と恐怖。瞳が面白いくらい泳いでいる。

「なんで…」

「分かるだろ、俺もあんまり説明はしたくない」

 目を合わせることは出来ない。目を見なければ、思っても本能が目を逸らしてしまう。

「なで…!」

「このままだと、俺たちだって生きていくのも大変だろ。だから、おじさんとも話して決めたんだ。…だから」

「やだ!帰る!」

 あっ、と思った時には彌祁とは距離が離れてしまっていた。

「待て!」

 分かってほしい。でも彌祁にとっては、紛れもなく生まれ育った場所だ。俺はその苦しみも分かってやらないといけない。それでも、分かってもらわないといけない。

 彌祁も本気とはいえ、俺に足の速さが敵うわけがない。

「話すからっ…!」

 震える声で叫び、彌祁を追いかける。

「っ!」

 刹那、思考が焼き切れた。



目の前を走る男の子が突如として転ぶ、前のめりに。

痛そうに、その思考が頭を過る。間もなく、鮮血が飛び散る。

誰の血だ?

直後に、下卑た声が耳朶を震わせる。

ああ、忌々しい。

握られたナイフは赤い。

ああ、お前か。

汚い声が耳に入った。言語ですらないな。

彌祁の微かな声が聞こえた。胸に何かが突き刺さったような、弱弱しい声。

気付けば赤いナイフを引ったくり、俺はそれを振り回していた。

足に生々しい感触。

朱に染まった、男の子が横たわっていた。

顔は背けている。

ああ、嫌われちゃったな。俺なりに頑張ってきたつもりなんだがな。

急いで足をどけた。全身の筋肉が弛緩し、直後全身に痛みを感じた。気がした。






―――――――――――――



「もう一度聞くが、名前は?」

 あぁ、誰だこの男は。

 全く舐めている。高慢、無神経。端から見下している。

「っ!」

「き、急にどうした⁉」

 おかしい。全身が動かない。

「は?」

「し、質問に答えろ!」

 ああ、分かった。全身が椅子に縛り付けられているからだ。

 そんで狭苦しい密室で、暑苦しい警察官と二人きり。

「…なんでこんなとこにいるんだ?」

 ん?と目の前の警察官は明らかに困惑しているが、それにも苛立つ。

「なんで俺は監禁されてるんだって聞いてんだよ!」

「監禁とは人聞き悪いな!今は事情聴取中だ、急に叫び出してどうした!」

 事情聴取…か。何となくわかるぞ。どこで知ったんだろう。

「…教えてほしいなら教えてやるよ。お前は人を殺した。小さな男の子をな。目芸者がいたんで、暴れるお前を仕方なく縛り上げ、今は事情聴取中だ」

 ん。小さな男の子が死んだ夢なら見た。

 が、思い出したくない。考えたくもない。

「で、お前の名前は?」

 …あれは、事実だったのか?

「…俺は、何をした?」

 聞きたくない、と咄嗟に思った。自分で聞いたのに変だな、とどこかで自分が自分を嘲る。

「…街中で突如としてナイフを振り回し、男児一名を刺殺。んで、周囲にいた男三人組に切りかかるが、そいつらに拘束される。第三者からの証言もある。そのまま駆けつけた警察官によって拘束。今に至るってわけだ」

「俺が…?」

 あぁ、思い出してきた。その男児ってのは、彌祁のことだ。でも、俺は決して殺したりなんかしない。目の前で血飛沫が飛んで。俺は何故か男から武器を奪って…。

「そんな訳ねぇだろ!」

 はぁ、と警察官は溜息をついた。

「いつまでそれを言い続けるつもりだよ、“ゴミ”が。感情の制御も出来ない輩がいるってのはホントなんだな…こんな奴が同じ国にいるなんてなぁ…」

「待てよ!どういうことだよ!俺が⁉殺したってのか?」

「そう言ってるだろ。殺人罪。だから名前を聞いてんだよ。今更否認なんて出来ないからな?」

「は?そんな出鱈目…」

「何が出鱈目だよ。あんな街中でナイフなんて振り回して、誤魔化せるとでも思ってるのか?」

「いや…俺は殺してなんか…」

 はぁ、と大きく息を吐き、目の前の男は立ち上がった。

「ま、コミュニケーションは出来るようだな。無謀にも否認し続けてるが。間もなく証拠も揃うんだ。死体も見れば、少しは思い出すんじゃないか?」

 何だ?俺は何を言われているんだ?目の前のこの馬鹿は何を言っているんだ?何を思い込んでいるんだ?そんな出鱈目が罷り通るとでも思っているのか?

 そんな、馬鹿な。

「…ま、自分のやった事を反省しとけよ。んで、早く名前を言ってくれ」

 雑に放り投げられた写真。

 知っている。

 記憶の周りを覆おうとしていた苔が、一気に剥がれ落ちる。

 痛々しい記憶が脳に再び焼き付く。

 知ってるよ。思い出した。全部。

あの悪夢が写真に撮られてたなんてな。不思議なこともあるもんだ。


馬鹿言うなよ。現実受け入れろよ。写真があるんだよ。…家族が、死んでんだよ。




「やってない」

「…ずっとこの調子だな」

 三人の男に囲まれ、どれくらいの時間が経っただろうか。

「見られてたんだぞ?犯行現場を」

「…殺したところ、を?」

「あぁ、勿論だ。なんて言ったって、三人も殺されかけたんだ」

…あぁ、あの野蛮人どもか。

「あいつらが殺したんだよ」

「いや、お前がナイフを振り回した証言なら腐るほどあるんだよ。一人一人証言を聞いて回る方が大変なほどだ。…早く認めろ」

 あぁ、分かった。ようやく。

 あの阿呆面どもが虚言を弄した、ってところか。

 まさか。確かにナイフは振り回したが、間違っても弟を殺すなんてありえない。

「…ま、ゴミ山の人間だものな。名前なんて分からなくても仕方ないかもしれない。適当にでっち上げようぜ」

「そうだな、これ以上この臭ぇ部屋にいるのも不快だ」

「んじゃ宜しくな」

 二人が笑いながら部屋から出る。また、一対一だ。

 勿論、全身が縛られている。

「…彌祁…」

 必死に涙腺の暴走を止める。目の奥が熱い。胸が苦しい。

「お、思い出したか?ついに罪の意識に目覚めたか。そりゃ良かった良かった、遺族なんているか知らねぇが、これはまぁ大きな証拠になるわな」

 何を言ってんだ。

 遂に涙が頬を伝ってきた。俺は何を泣いているんだろう。弟が去ったから?こいつが鬱陶しいから?

 考えることもできない。




「ほら、お前はもう有名人だよ」

 新聞を乱雑に投げてきた。二面に映るのは、自分の顔写真。

「ほら暗い顔するなって。有名人になれたぞ、お前の望み通り」

 膝から止め処なく血が流れる。何のことは無い、自分の爪が抉っただけだ。

「…“無差別殺人”」

「そう。人生の内でも新聞の二面に載れるなんて、限りなく少数派だよ。良かったな」

 何がどう良かったのだろう。

…もう、何も考えたくない。

 自分が冤罪をかけられている、というのは一昨日くらいに理解した。だが、そういうことを考える度に、何故か自分が惨めに思えてきて、涙が出そうになってくる。

 結局俺は、弟の死よりも自分が辛い境遇にあることの方が悲しいのか。

 結局、な。

「やっぱり凶悪犯様の頭の中は理解できねぇな~、名前も言えねぇレベルの馬鹿とは」

 なんで俺は、こんな薄暗い狭い部屋にいるんだ?

 彌祁は死んだ。

 邪悪の化身たる野人どもに刺された。元気だった彌祁の面影はなく、目の前の彌祁はただ赤いだけ。

 彌祁が死んだ。証言も揃った。実際、俺は武器を振り回した気がする。

 それなら、刑罰を受けるのは仕方ないじゃないか。第一、捕まれば衣食住が保証されるんじゃないか?

 冗談言うなよ。

 なんで俺が罪を負うんだよ。

 おかしいだろ。






 今朝のニュースは、至って平々凡々だった。

 一面で各地の復興状況、“あの日”以来の事故現場の経過報告。

 二面では、大阪の立ち入り禁止エリアが一部開放されたことについての解説。

 三面には、今日ようやく町の復興に手を付けられたという地方の不満特集。

 四面では、とある学校の生徒数が去年の倍になっていることで、将来への希望を見出す記事。

 その他有象無象のニュースが並ぶだけの、つまらない新聞。

「どうでもいいんだよ、そういうの」

 俺は吐き捨てるように新聞を捨てた。五年前の殺人事件も、去年の豪雨も興味ない。

「あんた、真面目に読まないなら初めから読まなければいいのに」

 姉が呆れたように新聞を拾い上げる。「無駄になっちゃうわよ」

 ふん、と鼻を鳴らす。最近練習して、上手く出来るようになった。意にも介せず、という感じを出せて中々気分がいい。

「俺が生まれた時、丁度起きた災禍だよ。世の中、目まぐるしい速度で変わるだろ?だから、その変化を見逃すと己の身を滅ぼすんだよ」

「どこで覚えてきたんだか…そんなフレーズ」

 呆れ顔を作りながら、新聞の束を俺に渡す。

「でも、ニュースの少しは見た方が良いよ?ほら、去年の豪雨とか…」

「自然災害で人が死のうが別に良いだろ」

「…五年前の殺人とか…」

「そんな昔に他人一人死んだところで俺には関係ないし」

「…もう」

 姉の声は無視して、扉を開ける。

「今日は朝ごはんいる?」

「いらね」



 朝の新聞配達は気楽だ。

 時間さえ気にしていればどうにかなる。頭も体も大して使わない。

「ん、知らん顔」

 亡霊のように町を彷徨っている。

「おーい、名前は?どこのモンだ?」

 興味本位で近づく。

「おい君!」

 と、後ろから突然引っ張られた。反射で顔面に一発。

「うっ!」

「誰だおっさん」

 極められた右腕を、左手で頑張って外そうとしているの見て手を離した。雑魚、害は無さそうだ。

「あいつと関わるのは止めておきなさい、ロクなことにならないぞ」

「何者なんだ」

「…五年前、無差別殺人をやらかした奴だよ。どんな法を使ったのか知らないが、明らかに懲役より早く出てきちまった」

「そんなヤベェ奴なのか?」

 無意識に拳を鳴らす。

「止めとけよ。七歳くらいの子供も躊躇なく惨殺したって噂だよ」

「…へぇ、相当狂ってる奴らしいな」

「あんた、喧嘩売るなら飛び道具持ってけよ。それなら…」

「俺を侮辱してんのか、あんた」

「いや、そんなんじゃない。だが、喧嘩売るならそれ(・・)まで覚悟していけよ。大丈夫だ、俺たちは絶対に黙ってる」

「そんなの甘えだろ」

「じゃ、せめて」

 懐から取り出したのは、小さなペーパーナイフ。

「これは俺たちの願いでもあるんだよ。あんな狂人が町にいるとなったら、折角平和なこの町が乱されてしまう」

「…分かった」

 殺すことに抵抗は無い。

 再び同じ過ちを犯す可能性のある、反社会因子なら尚の事。

 ペーパーナイフは受け取らず、懐に入っているお気に入りのグローブをつける。

「さ、どこ行ったかな?」

 久しぶりに着けた棘グローブを撫で、意気揚々と飛び出した。

…とまぁ、着地点はありますが、自分的にまだまだ完成できてないなと思います。

時間と機会があれば、もっと踏み込んだ物語を書きたいと思います。

前半部分とか、まだまだ深く書けると思いますので。

今後にご期待。



特殊な世界線は蛇足じゃないです。

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