微妙な角度に
やさしくなかったね
きっと僕の言葉も
後悔という意味にそれが当てはまるのなら
自分の思いを切なくさせるだけで
このあとに、いったい
何が残るんだろうと
思わず考えてしまうんだ
言わずにいてくれた
自分のいけなかったところ
それがキミのやさしさだと
僕はいつ、気づくのだろう
笑っていた、微妙な角度の違いに
気づかないでいた
振り向くタイミングも
いつからかズレていた
風向きが微妙に変わったことは
なんとなく分かっていたのに
キミに話したこともあったかな
でも、気づくところは
そんなことではなかったね
涙の変わりに
さみしさが
僕を通りすぎてゆく
蝉時雨
僕の迷いをかき消してくれるように
雲ひとつない空に




