詩04~06
■詩04
ハロー、ハロー
遠い星にいる君へ
僕の声が、聴こえていますか
僕の姿が見えますか
君はどんな香りがしますか
触れたらあたたかいですか
ハロー、ハロー
遠い星にいる君へ
*
ハロー、ハロー
遠い星にいる君へ
君はどんな声をしてますか
どんな姿をしてますか
どんなものを食べていますか
触れても怒らないですか
ハロー、ハロー
遠い星にいる君へ
■詩05
僕の値は10
あの子は6
悪さばっかりしてる彼は2
僕は10出来て当たり前
あの子は努力で8になったりする
彼はきまぐれに時々4になる
10出来ているはずの僕は
8のあの子より努力が足りないらしい
いつも10でいるのに僕は
気まぐれな4の彼よりも
褒めてはもらえない
僕が時々9になると
皆絶望をしたような顔をして見るんだ
そうしてやっと気が付く
僕はいつも10だった
いつも10だったはずなのに
10だった僕を見るたくさんの目は
いつの間にかそれを
1として見ていることに
■詩06
雨の日は特に眠くなる
朝起きる時にわかるくらい
あぁ、今日は雨なんじゃないか
そう思って目をこじ開ける
そうしてやっとこじ開けた目で見た空が真っ青で、雲ひとつない、美しく輝く晴天だった時の絶望は、
きっと僕にしかわからない