第三章 弱いワタシ エピローグ
人の少ない平日の昼間、千羽家奥の間に2人の影があった。
「じゃから、ちゃんと玄関で挨拶をしてから入れと言っておろうに」
「したが、誰も出て来んかった。それに、我はそもそもそういう存在だからな」
「相変わらずじゃな」
「ふん、お前こそ、狸親父っぷりに拍車が掛かっているんじゃないのか」
「まあ、そう言うな」
「それより、あれはどういうことだ?」
「あれ?」
「我がいつ、親の仇などになった」
「……まあ、あの時はそうする他に無かったのじゃ」
「気に入らん。いつか我はあの娘に全てを話すぞ」
「それを止める権利は、ワシには無いよ」
「諦めか、何か。全てが気に食わん」
「そう言うな」
「ふん。まあ、良い。取り敢えずあのお嬢さんに伝えておけ。我はまた来ると。それまでに強くなって居るようにと」
そうしてその影は一人のみになった。
どうも~。作話に引き続きありがとうございます!
第三章はいかがでしたか!?
ここからゆっくり物語が動き出します。
第四章はお分かりかと思いますが、修行場回です! みんなが新たなチカラに翻弄されつつも、健気に成長していきます。よろしくお願いいたします。
では! また来週




