第二章 ムカつくアイツ エピローグ
家に着くと、智鶴と竜子は安心して緊張の糸が切れたのか、ヘトヘトと座り込み、立ち上がる事も困難になった。
仕方が無いからと、竜子は千羽家に泊まった。客間に美代子の回復呪い付き布団を敷いて貰い、そこで泥の様に眠った。智鶴も同じように、お風呂にも入らずベッドに飛び込むと、死んだ様に眠った。
智鶴が起きると、丸一日半も時が過ぎていた。
汗と泥で体がガビガビだった。寝ている間に施術を受けたのか、体には包帯が巻かれていた。
お風呂に入ると、傷口に石けんが染みたが、異常にスッキリとした。憑きモノも一緒に落ちたみたいだった。
今回の怪我は骨折もあったが、切り傷と擦り傷がメインで、しかもそれはほぼ治りかけていた。牡丹坂の薬は本当によく効く。
客間を覗くと、竜子が起きていた。どうやら彼女も今し方起きたばかりの様子で、描写するのすら可哀想な見た目になって居たから、お風呂に案内した。
お風呂から上がってくると、美代子が修行着を貸したらしく、そんな格好をしていた。
2人で冷やし中華を啜った。
百目鬼は学校に行っているようだった。
冷やし中華にマヨネーズを掛けるかどうかで喧嘩した。
でも、智鶴の鼻にマヨネーズが飛んだのを見ると、二人して笑った。
沢山、沢山笑った。
今週も読んで頂きありがとうございます。
これにて第二章終了で御座います。
来週からは早速第三章が始まるので、お楽しみに!
第三章はみんな大好きあの人の過去が明らかになったり、自分の弱さを知ったり、あんな力やこんな力に、アイツも出てきます。
それではまた来週!




