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紙吹雪の舞う夜に  作者: 暴走紅茶
第七章 隠したダイスキ

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11話 最期の長台詞

 (とき)(さだ)(ばん)(じょう)は、雷の牢獄の中で、ただ助けを待っていた。

 きっと(ものの)()(さま)が助けに来てくれると信じていた。だから、(とき)()(ふみ)()にいくら凄まれて、小娘の呪いを解けと言われても、黙秘を貫いて居たが、どうにも時間が経ちすぎている。

「私は、見放されたのか……」

 つい口から弱音が漏れた。

「どう、なって、るん、だ!?」

 不意に新たな声音が聞こえた。そちらの方を向くと、ヒヨッコが立っていた。

 ヒヨッコこと(どう)()()(はや)()は、様々浮かぶ疑問の中で、一番最初に浮かんだモノを取り敢えず吐き出した。

「あなた、たちは、誰? そいつを、どうする?」

 知らぬ2人が、自分のターゲットを捕らえているのだ。もしかして別案件で時貞を追っていた術者で、どこか別の遠くへ連れて行かれてしまったら、更に厄介である。

「あら、そっか、初対面よねぇ。ごめんなさいねぇ。急でびっくりしたでしょ。私は常盤文子。(じっ)(しょ)(りょう)()の師匠よん。で、こっちが(せん)()(とも)(なり)()(づる)ちゃんのお父さんの、弟さんよ~」

 想像していなかった人物の登場に、百目鬼の思考が追いつかない。

「……百目鬼、隼人、です」

「おう、智鶴から聞いてるぜ。先祖返りなんだってな。苦労も多かったろうに。まあ、なんだ。コイツは俺たちで抑えたから、安心しなよ」

「そうそう、いま(のろ)いを解かせる所だったのよん」

 2人は余裕を体現していて、視線は完全に時貞から外れていた。

(俺を無視するな!)

 そう思った彼だったが、それ幸いにと、こっそり術をかけて、1秒を30時間に引き延ばした。こんな大技初めてで、余りの負荷にたんまり血を吐くこととなったが、意識はギリギリ保てているし、雷の牢獄に流れる電流が止まって見えた。予想通り鉄柵状の雷が形成されているのではなく、短い雷が何度も何度も、ある一点から放出されている様だった。

 等倍速はもちろん、いつもの速度でも不可能だが、そんなもの、更に時間を引き延ばしてゆっくりにしてやれば軽く突破出来て当然である。一歩出られれば、後は引き延ばした時間をゆっくりと縮めて、負荷を減らしていけば逃げ出せると踏んでいた。だが、誤算があった。

 予定通り一歩踏み出したが、顔を上げた瞬間、目の前に真っ黒な拳が迫っていた。

 意味が分からなかった。約10万分の1秒で動けるモノなど、鬼でも竜でも何でもかんでも全ての現象にさえ無理なハズだった。なのに……。

 拳が顔にめり込み、その衝撃から術が解けて、強制的に時間を戻された。

「ぶへッ!」

 自身の加速度に敵の攻撃が乗って、顔が吹き飛ぶほどの衝撃を喰らった。もしもインパクトの瞬間までに等倍速へ戻していたら、頭部を失い死んでいただろう。ゆっくり時間を縮めたのは正解だった。

「何が起こったの!?」

 先刻の百目鬼の台詞を、今度は文子がなぞった。

 彼女の目には、百目鬼が急に下段の構えをとったと思った瞬間、牢獄にいたはずの時貞が急に吹き飛んだように見えたのだ。

「呪力、感じた、から、咄嗟に、動いたら、たまたま、当たった」

「すげえ。偶然ってあるんだな……」

 一切反応出来ていなかった智成は、感嘆の声を漏らした。

 紙の壁に激突して、時貞萬匠は完全に伸びていた。


 *


 時貞萬匠、可哀想な奴め……

 暗い暗い何処かの場所で、誰かが呟いていた。


 *


「……ん。ここは……」

 時貞が目を覚ますと、縛り上げられ、見知らぬ庭に転がされていた。影の位置からして、太陽が大して動いていないから、時間はさほど経っていないようだった。

「貴様が物部五人衆の一角、時貞萬匠か」

 顔を上げると、目の前に広がるお屋敷の(えん)(がわ)とおぼしき所に、鬼の姿をした老人が立っていた。その脇には退行した小娘が……なるほど。と彼は理解した。

 逃げようとも思ったが、何かの術に阻害されているようで、霊力を練られない。

「これはこれは、千羽の主殿。ご機嫌麗しゅう。そうさ、僕が(ものの)()()(にん)(しゅう)の一人、時貞萬匠だ。やれやれ捕まってしまったか。物部様は助けてくださらない。後は天に祈るだけか。さて、誰に祈ろうか。天照(あまてらす)? (ぶっ)()? クロノスなんかもいいかもしれない。ははは。なーんちゃって。闇に墜ちた時点で、神も仏も信じちゃいないよ。いま、僕の生殺与奪を握っているのは、他でもない、千羽の主様だ。さあ! 審判の時を!」

 台詞を吐いている間、智喜はただ黙って見ていた。ただ虚勢を張るだけの、可哀想な子供を見るような目つきで。

「もう全部喋ったかのう。では、智鶴にかけた呪いを解いて貰おうか」

 千羽の当主は酷く落ち着いている。時貞がどんな台詞を吐こうとも。

「は。嫌だね。僕の見立てでは、あと少しでソイツにかけた呪いが完成するはずだ。もう戻れない。鬼気に危機感を覚えつつ、またそこから成長し直すしか無いのさ! あ~~~~はっはっはっはっは~」

「そうか。ならば、致し方ない。こんな事しとう無かったがのう。速記術 (はり)(むしろ)

 彼が座らされていた紙から無数に針が伸びて、下半身に刺さった。あまり長い針では無かったから、ただ痛いだけで、絶命はおろか、気を失うことも許されない。立派な拷問だった。

「はっはっっはっっはっはははっは!」

「何が可笑しい?」

「このくらいの痛み、屁でもないね」

「そうか。では、速記術 (あさ)()

 智喜による拷問が続く。

 次は紙から海水が湧き上がった。塩水が傷口に染みる。少し効いたのか、短いうめき声を漏らした。

「おやおや、濡れてしまったのう。乾かさんと。速記術 ()()(しき)

 海水が消えると、次は火が付いた。意識を失えない程度に痛覚を刺激され、もうキツいだろうに、それでも尚、彼は術を解こうとする気配さえ見せない。

「のう、時貞よ」

 火が消えて、上体をぐったり前傾させている所に、智喜が近づく。

「何故にそこまで術を解きたくないんじゃ? 何かあるのか? それも言えぬか」

「何も無いさ……。クッ、そう、僕はただ……お前達みたいに……幸せそうな術者が。ふぅ、ふぅ。満たされている術者が……嫌いなだけさ……」

 強がった口調は変わらないが、痛みを我慢しているせいで、息が途切れ途切れになっている。台詞も短く、ふぅふぅと荒い息づかいも哀れであった。

 彼の脳裏に、不運と実力から術者としての格を剥奪され、惨めな生活に転落した幼少期の記憶がフラッシュバックする。

 日々痩せ細っていく両親と妹。朝起きたら居なくなっていた妹と母親。父と2人暮らしの生活で奮われた罵声と暴力……。長きに渡って呪術の世界にいた時貞家は、表の世界での生き方など分からなかった。分かったところで、実行し、継続できるだけの経験が不足していた。父は必死だった。必死な分、ストレス発散の矛先はより弱い者に向けられた。弱肉強食。彼はそれを幼くして悟った。

 そして、物部に拾われ、闇の濃い世界で自分と境遇の近い者達と、ようやく人間らしい生活を手に入れても、消えることのない弱肉強食の思想。

「そうか……そうじゃったか。じゃが、お主は呪術界の暗部とは言え、強者となったモノ。いまは大人しく術を解き、きちんと罪を償い、一からやり直してはどうじゃ? 胸を張れる術師に、なってみんか?」

「……」

 打覆い(うちおおい)の向こうから、智喜をじっと見つめる。

「お主は強い。そして実力もしかとある。沢山実戦を踏んできたんじゃな。その力、千羽に、いや民草の為に使ってはくれぬか……? 物部にどんな待遇を恵んで貰ったかは分からぬが、与えられたものよりも、自分で掴む方が、よほど良いと、ワシは思うがのう」

「知った口を利くな!」

 智喜の言葉に、激昂して噛みつく。

「自分で掴む? お前ら名家は、産まれながらに地位と名声を与えられてだろう! 自分で掴んだこともない奴らに、何が分かる!」

 それだけ叫ぶと、時貞萬匠は自分の舌を噛み切った。ゴポッと血の塊を吐き出し、絶命するその時まで、不気味に笑っていた。 

 弱肉強食。その意味が単純な武力でない事を、成長していく中で知った。霊力量からして自分よりも弱そうな術師が、ただ産まれた家に地位や名声、金があったというだけで、自分よりも裕福で満ち足りた生活をしていた。チヤホヤされて、愛されて、努力する場を与えられて、真っ当にただ妖と戦うだけの術師として、綺麗な舗装された道路を歩いていくのだ。

 それがどうしても許せなかった。だから、全部壊したかった。跡形もなく。

 たとえそれが道しるべのない獣道でも、物部についていけば、それが叶うと思った。

 でもダメだった。自分は見放された。

 道半ば、彼の大願も自分の大願も何も成就しないままに。

 彼は闇に墜ちていく覚悟を決めた時分から、こうすると決めていた。

 いつか捕まり、物部様も助けに来てくれなかったときは、主君に迷惑がかかる前に、自ら命を絶とうと。だが、どうしても、幸せそうなヤツにツバを吐いてから死にたくなったのだった。

(見放された、か……)

 最後の最後に、彼は自分の思想に違和感を覚えた。

(僕も名家のヤツと同じ。物部という長いものに巻かれていただけだったのか。それが(ほど)けてしまえば、僕はただ弱い餌に成り下がる。そうか、そうか。捕食者にはなりきれなかったか……)

 チクショウ。後悔の気持ちは、失っていく意識と共に(かす)れていく。

 長い長い台詞はもう終わり。死人に口なし、幕引きの時間。

 

 時貞が死んでも尚、智鶴の(のろ)いは解けなかった。

 自立式の術……つまりは術の根源が術者と切り離されている形式の術だったからだ。もう最後の希望は美代子による(かい)(じゅ)だけになった。だが、まだそれを実行できる報告は上がってきていない。皆の顔色が(あん)(たん)たる想いに染まっていく。

 そんな時だった。


「解けた!」


 美代子の部屋から声が上がった。縁側からは遠く、その声自体は誰にも届かなかった。だが、時貞の死体が処理されていく中、バタバタとうるさく廊下を駆けてくる足音に、みなの視線が釘付けになる。

「智鶴! 智鶴! これで元に戻れるよ!!」

 目の前で人が死に、智鶴の術も解けない絶望の中、場違いなほど明るい美代子の声が、皆に生気を取り戻させた。門下一同の期待が膨らんでいくのが分かる。もう絶望には飽きていた。ここで彼女がどうにか出来なければ、ほぼ確実に詰みなのだ。

 娘の肩に手を置いて、荒い息を整えながら、これでもかと笑顔を向ける。一瞬庭の血だまりに目が行き、言葉を失いかけたが、それどころではないほど、心が急いていた。

「おお! 美代子さん! ついにか!」

 智喜も少年のように目を輝かせて、ガッツポーズをとった。

「はい! 難しく考えすぎてたみたいです。説明は……取り敢えず今は措いておいて、早速準備に取りかかります!」

 美代子は別室で控えていた長女の()(あき)を助手に呼びつけると、念のため霊力を貸して欲しいと指示した。

 客間は閉め切られ、美代子と智秋のみがそこにいた。智鶴の退行が解け、背が伸びても全裸にならぬよう、16歳の彼女が着ていたサイズのワンピースを素肌の上からぶかぶかと着させられている。

 彼女の表情は、これから何が怒るのか分からない不安と、呪術が見られる期待が詰まっていた。

 姉の手で、机がよけられた部屋の中心に導かれると、解呪が始まる。

 母の背にまわった智秋が、その肩に手を置くと、そっと霊力を流し始める。それを感じ取った美代子は、腰のポーチから緑色の宝玉がぶら下がる組紐の呪具を取り出し、手に提げた。

「いくよ」

 何が起こるのか分からず、不安な智鶴を余所に、智秋の首肯を気配で感じ取った美代子が、呪力を練り上げた。

 部屋に緑色の光が溢れる。

「トケ、ナガレ、モドリ、トマレ。解呪!」

 珍しくも美代子が起動句を叫んだ。流石の彼女も、前もって構築した術を正確に操るには、詠唱によるイメージの固定が必要だったらしい。

 更に更に光はその光量を増していく。

 そして、その光が収まった頃には――

「あ、あれ? 今まで何してたのかしら? って、なんでノーブラにノーパンなの!? イヤ!」

 ――16歳の智鶴が咄嗟に局部を手で隠していた。

 大きなリアクションをとる彼女とは対照的に、美代子も智秋も安堵して、静かに膝から崩れ落ちた。

「良かった~。成功だ~~」

 そのまま大の字に寝そべる。

「ホント、良かった~。あ、智鶴、下着ならそこにあるから。取り敢えずつけなよ~」

 今まで何年も言葉を交わしていなかった姉が、急にフランクに話しかけてくるものだから、智鶴の混乱は更に加速していった。

 後から美代子が話したことであるが、どうもこの術は『人を退行させる呪い』ではなく、『物体の巻き戻った時間を永劫に固定する呪術』だったらしい。その話を聞いたとき、(のろ)いに詳しくない他の者はポカンとしていたが、呪いと呪術では解呪へのアプローチが違うようであり、その勘違いから手間取っていた様だ。それに、構造がバレないように仕組まれたダミーの呪いも実に優秀であったと、彼女は熱く語っていた。

 智鶴が元に戻った知らせを受け、屋敷内はパニックに陥るほどの狂喜乱舞に包まれた。門下生も皆心配していたらしく、(なか)()(じょう)()()()に関しては、感涙で顔面をぐちゃぐちゃにしていた。

「よ~し! 今まで迷惑掛けたからね! 今夜はお祝いの宴だよ~~」

 解呪に戸惑い、疲労困憊のしていたはずの美代子が、腕まくりをしながら台所へ消えていった。何人かの門下生が、手伝いますと後を追った。

 宣言通り、この日の夜は大広間にて本家も門下も関係ない宴が催された。無礼講は深夜手前まで続き、かつて無いほどの盛り上がりを見せた。

 だから、だれもその瞬間を見ていなかった。


 *


 宴の最中、屋敷の裏庭にて。

 そこには布の掛けられた死体が一体転がっていた。明日、()(じゅ)(きょく)の局員が来て、それを受け取りに来る手はずになっていたから、智鶴の解呪に皆が異常なほどに喜んだから、屋敷の結界内に知らぬ影が出来ていても誰も気にしなかった。

 影から声がする。

「時貞萬匠……哀れな男よ……」

 死体はスルスルとその影に吸い込まれていく。

 翌日それが発覚し、再び屋敷に緊張が走ることとなるのだが、今はまだ誰も知らない。


 *


 宴が終わり、片付けをしている()(なか)。智鶴もそれに参加しようとしたが、主賓はそんな事はせず、今日は休んでいろと言われ、「今更ね」と思いつつもお言葉に甘えて、居間に引っ込んでいた。

「色々片付いた~」

 テレビから流れるニュースキャスターの声をBGMに、スマフォ片手にダラダラしていると、風呂上がりの姉がリラックスした様子で居間に入ってきた。

 一瞬ぶつかった視線が、ふいと逸らされる。

 何だか気まずい雰囲気が流れた。

 自分の身に何が起こっていたか、聞いてそれなりに理解していた智鶴だが、姉が親身にしてくれたことだけが、全く理解できていなかった。

 それもそのはず。ある時を境に、理由も分からないまま、一切合切の全てを無視され、同じ家に住んでいる以上の繋がりが無くなってしまっていたからで、自分がどう近付こうにも、拒絶していた彼女が簡単にお近づきを許したなど、信じられるはずもない。

 目の前の姉が、視線から巧妙に智鶴を外し、テレビに興味がある風を装って、対面に座った。

 智鶴も何だか気まずくて、スマホを置くと、机の節を眺めた。

「智鶴……」

 ボソッと名を呟かれたのに釣られて、ゆっくりと顔を上げる。

「大変だったね」

 姉はまだテレビから視線を外さないが、どこかウズウズしている様な気がした。一旦何かを堪える様に、ぐっと体を強ばらせたと思ったら、途端、妹を直視した。

 智鶴の目に智秋が映り込む。

 智秋の目に智鶴が映り込む。

 余りにも急な事で、智鶴の反応が追いつかない内に、両手をそっと両手で包み込まれた。

「本当に良かった。戻ってきてくれて、本当に良かった」

 姉の目から透明な雫が零れた。それは清濁併せ持つこの世において、(たぐ)いを見ないほど透き通って綺麗だった。

「折角お風呂に入ったのに、また顔が汚れちゃうわよ」

 そう言って笑いかけると、涙は止まらないまま、智秋の顔が綻んだ。

 深い溝があったとて、回り道をすれば何処かは繋がっている。

 丸い地球だから、必ず何処かで。


どうも。暴走紅茶です。

今週もお読みくださり、誠にありがとうございます。

なんか最近ずっと鼻がグズグズしてます。気温差かしら? くしゃみが止まらなくてしんどいです(笑)

そんなところで、また次回!

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