義妹は人気者になる
「なあ、優樹あの子噂になってる子だろ」
「なんだ、お前ら都ちゃんの事、知ってるのかよ」
クラスの男子達が俺に近づいて来ると、都ちゃんの事を聞いてきた。
「知ってるもなにも、今じゃ全学年の男子が彼女の事を知りたいって話だよ」
「そうなのか」
確かに都ちゃんは可愛いがまさか、そんなに人気があるなんて思いもよらなかった、そんな話をしているとチャイムが鳴り、三谷先生が教室に来たので俺は席に座った、率直に言って三谷先生の授業はこの学校の誰よりも教え方が上手かった、俺が先生の話を聞いていると、隣の席から視線を感じて見ると、その子は俺の方を見ていた。
「どうして俺の方を見てるんだ?」
「すみません、ちょっと気になってしまった」
その子はすぐに三谷先生の方を見た、俺も三谷先生の授業を聞いていると、あっという間に授業終了のチャイムが鳴った。
「それじゃあ、私の授業はここまでにします」
三谷先生は教室から出ていき、放送が聞こえてきた。
「楠葉優樹君、至急生徒会室まで来てください」
この声に聞き覚えがあり、美夏と陸夜になにをしたのかと聞かれる前に俺は教室から出て、生徒会室まで向かう。