湊姉さんとお昼を食べる
湊姉さんはこちらに近づきフェンスを背にして座ると話し出した。
「ごめんね二人とも少し先生からの話があったから」
湊姉さんは弁当箱を出し、俺も都ちゃんから受け取っていた弁当箱を出し開けてみた、弁当箱には卵焼きや焼き鮭など和食風なお弁当だった。
「都ちゃんが居てくれて助かるわ、都ちゃんのおかげで最近は買わずにすんでるから」
俺も湊姉さんも、都ちゃんが妹になってくれて助かってくれている、都ちゃんが作ってくれたお弁当を三人で食べ出すと、湊姉さんが話しかけてきた。
「優樹放課後の件だけど」
湊姉さんが言うと都ちゃんが首を傾げていた。
「それってさっきお兄ちゃんが言ってたやつなの」
都ちゃんが聞いてきたので俺はそうだよと答えた、そういえばさっきの子も俺と同じクラスだからあの子がラブレターを出してきた可能性もあるのか。
「都ちゃんはまだ聞いてないみたいね、あのね優樹にラブレターを出してきた子が居るのよ」
俺が考えていると湊姉さんが都ちゃんに話していた。
「そうなんですか、凄いですねお兄ちゃん」
都ちゃんは湊姉さんから聞くと目がキラキラしながら俺に言ってきた。
「そこに書いてあったのは放課後に屋上で待ってるんだって」
「そうですか、なら今日は止めておこうかな」
都ちゃんが呟いた事が気になり俺は聞こうか迷っていると、湊姉さんからごちそうさまと聞こえてきた。
「さっきも言ったと思うけどちゃんと行きなさいよ優樹」
「わかってるよ、あれ湊姉さんもう戻るの」
湊姉さんは立ち上がり行こうとしたので、俺は声をかけた。
「ちょっとね仕事が残ってるから、昼休み中に終わらそうと思ってね」
「そうなんだ、じゃあ家に帰ってからこの件は報告するから」
俺は言って、湊姉さんは屋上から出て行ってしまった、湊姉さんが行ってしまい屋上に残ったのは俺と都ちゃんだけだった、俺と都ちゃんは残ったお弁当を食べ、お茶を飲みながら話していると、俺はさっき都ちゃんが呟いた事を聞くことにした。
「都ちゃんさっき止めとこうって呟いてたけど今日なにかあったけ」
「今日食材の買い物に行こうと思って、お兄ちゃん誘おうかなって考えたんだけど止めとくね、それよりお兄ちゃん食べたいものある」
「そうだね、カレーが食べたいかな」
都ちゃんが作るのは全部美味しいのでカレーを頼んだ。
「うんわかったよ、それじゃあ放課後は頑張ってねお兄ちゃん」
都ちゃんは前で頑張れのポーズを取ってくれた、俺も頑張るよと言った、それから都ちゃんと別れると俺は教室で午後の授業を受けた。
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