新学期が始まる
一応一日一話でやっていくつもりです。
どこか風が吹く春の日一人の男子が目覚めた。
「ああー今日から学校か」
アラームが鳴り目覚めた男子の名は樟葉優樹。
「あれお兄ちゃん起きてたの」
すると彼の部屋に誰か入ってきた。
「だから急に入って来ないでよ都ちゃん」
優樹は女の子に言っていた。
「ごめんねでもお兄ちゃん起きてない日があるから私心配で」
「確かに都ちゃんに起こしてもらう時もあるけど俺は自分一人でも起きれるから」
「そうだよねお兄ちゃんは私が居なくても起きれるよね、それじゃあ早く着替えて降りてきて朝ご飯出来てるから」
「わかった直ぐに降りるよ」
都と言う少女が彼の部屋を出て降りていった。
「それにしても父さんにも困った急に再婚して妹と母親が出来るなんて」
優樹と都は義理の兄妹だ。
「お待たせ」
「お兄ちゃん早くご飯が冷めちゃうよ」
「ごめんごめんそれで父さん達は?」
「二人とも朝早くから仕事に行ったよ」
「そっかそれじゃあ早く食べて行くか」
「そうだね」
朝ご飯を食べて二人は学校に行く準備をしていた。
「それじゃあ行こうか都ちゃん」
「うん」
二人は玄関を出て学校に向かった。
二人が喋りながら歩いていると優樹の後ろから走ってくる音がした、すると走ってきた人は優樹達の横に並んだ。
「おはよう優樹今日は早いな」
横に並ぶと優樹の肩に腕を乗せてきた。
「何だ陸夜か」
優樹の肩に腕を乗せてきたのは彼の友達のりくやだった。
「何だって何だよ俺とお前は友達だろそれにしてもお前誰だよこの可愛い子は」
陸夜が言って優樹も気づいた。
「そっかこいつにはまだ言ってなかったか」
「この子は都ちゃん実は俺の父さんが再婚したんだその再婚した人の連れ子だよ」
「何だお前の父親再婚したのかそれにしてもこんな可愛い子と兄妹になれるなんて羨ましいぞ」
陸夜が優樹の頭をグリグリしていた。
「あのお兄ちゃんの友達ですか?」
「何だよもうお兄ちゃん呼びかよ本当羨ましいぜ」
陸夜が優樹を離すと彼は都に自己紹介していた。
「そうだぜこいつと俺は小学生から一緒なんだ」
「そうなんですか小学生からお兄ちゃんに友達が居てくれて私も嬉しいです」
そう話してる内に学校に着いたようだ。
優樹達が通っている学校は普通の学校だ。
「それじゃあ今年のクラスは誰と一緒かな」
陸夜が壁に貼り出されているクラス名簿を見に行った。
「それじゃあまた後でねお兄ちゃん」
都は1歳年下なので後輩にあたる。
「ああまた体育館で会うと思うけど今度話す時は放課後だな」
「それじゃあ行くね」
「気を付けろよ」
優樹が都に言って都はわかってると言ってクラス名簿を見に行った。
「あれ都ちゃんは?」
都が行って直ぐにクラス名簿を見終わった陸夜が戻ってきた。
「都ちゃんは1歳下だから後輩になるんだ」
「そうかもしかしたら同い年かもと思ったが後輩になるのか」
俺が陸夜に話していると優樹の背中をバシッと誰かが叩いて来た。
「おっはよ優樹」
叩いて来たのは幼馴染みの美夏だった。
「よお美夏じゃないか」
陸夜が挨拶していた。
「何だ陸夜も居たのか」
「優樹の横に居ただろうが」
陸夜が美夏に怒っていた。
「あれ都ちゃん一緒じゃないんだ」
「あいつならもう自分のクラスを探しに行ったぞ」
「そっかそれじゃあ会えるのは放課後か」
俺が美夏と話していると陸夜も話に加わった。
「おいおい美夏は都ちゃんの事知ってたのかよ」
陸夜が美夏に聞いていた。
「当たり前じゃない優樹の親と私の親は仲良しなんだから」
「一応美夏には父さん達の再婚は話してたんだ」
優樹が陸夜に説明していた。
「そうかそれより俺達また一緒だぜ優樹」
「そうかまたお前と一緒か」
「何だよいいじゃないか」
優樹は陸夜と一緒のクラスに飽きていた毎回陸夜と一緒だからいい加減陸夜とは違うクラスになりたかった。
「それより優樹俺達ついてるぜ担任が今日赴任してきた人でその人女の人だってよ」
「まったくあんたは本当女の人が好きね」
美夏が陸夜の事を呆れて言っていた。
「うるせぇお前の事は好きじゃねぇよ美夏」
「私もあんたの事は好きじゃないからね行こ優樹」
美夏は俺の手を取りクラスまで連行された。
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