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目が見えない君の目にぼくはなる!

作者: 七瀬




ぼくは、盲導犬だ、、、!

初めての訓練で、ぼくはあたふた。




ぼくは、たくさんいる兄弟の中で5番目に産まれてきた男の子だよ。

そこから、一般の家で育ててもらって(パピーウォーカー)と言う人達だよ。



そして、立派な盲導犬として訓練されていく。

そんなぼくが、盲導犬の試験に受かったんだよ!




そんなぼくも、今日から盲導犬として迎えてくれた家族の元へ。

ぼくは、今日から君の家の家族になったんだね、、、!


君の名前は、『三上 千尋』16歳、君は産まれて直ぐに、大きな病気を

してしまって、君の両目はヒカリを失ってしまった...。


でも君は明るく、元気でいい子に育ったんだね、、、!

その分、お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんの愛情をたっぷり

ともらって、本当に素直でいい子に、、、。


だけど君も、、、?

歳を重ねるごとに、上手くいかない事も増えてきて、、、。

自分の部屋に閉じこもってしまう事も増えていったね......。


そんな時に、ぼくが君の家族になって、、、。

最初は、君はぼくの事が嫌いだったのかな、、、?


ぼくに対して、君は素っ気ない態度だったけど、、、?

少しづつ、君はぼくに心を開いていってくれたよね、、、!

ぼくは、それが何よりも嬉しかったんだよ。


あぁ! そうそう!

ぼくが、君の家族になって付けてもらった名前があるよね!

今の名前を付けてくれたのが、君だと聞いてぼくは本当に嬉しかったんだよ!


『グーニー』って名前!

凄く、気に入ってるよ!


産まれてきた時の名前は、【クロ】と言う名前だった、、、!

見たまんま、真っ黒の毛並みだったからかな、、、?


パピーウォーカーのお家で、飼われていた時は、、、?

【バタン】という名前だった! バタバタと駆け回るぼくを見て、、、!

そういう名前になったのかな、、、? ぼくがヤンチャだったからだろうな~!



そして、今の名前は、『グーニー』という名前! いい名前でしょ?



千尋とぼくは、いつも一緒。

寝る時も、何処に行くにも、何をするにも、、、。

ずっとずっと一緒。



『ねえ、グーニー! 今日は、遠いところにある公園に行こうか!』

【ワン!】


僕と千尋は、家を出てバス停でバスを待って、最寄りの駅から3駅先の

ホームで降りて、そこから大きな公園に、、、!


『今日は、とってもあったかいんだね~! グーニーも気持ちいい?』

【ワン!】


『グーニー! 喉が渇いたでしょ? お家から持ってきたグーニーの

お皿に、お水いれるね!』

【ワン!】


『グーニー! おトイレはいいの? ちゃんとした、、、?』

【ワン!】

 



千尋は、常にぼくに話しかけてくれるんだよ、、、!


『グーニー! お腹空いた、、、?』

【ワン! ワン!】

『グーニー? 元気がないの、、、?』

【・・・グゥーワン!】

『今から一緒に! 病院に行きましょうね!』

【・・・・・・】



僕の異変にも、気づいてくれる、、、!




ぼくね、、、?

心に決めている事があるんだよ!


ぼくが、千尋の目になって! どこにでも千尋を連れててあげるんだ、、、!

どんな事があっても、ぼくが千尋を守る!!!



そんなある日、、、。

ぼくと千尋が、何時ものように一人と1匹で散歩していると、、、?


急に、暴走してきた車が千尋めがけて突っ込んできたんだ、、、!

ぼくは、咄嗟に千尋をかばって、、、。


その車にぼくが轢かれた、、、。

千尋は、その場に座り込んでぼくの名前を何度も何度も叫んでいたけど、、、!


もう、ぼくの耳には聞こえていなかったんだ、、、!

ただただ、ぼくは千尋を守れて良かったとホッとしたんだよ!



『・・・でも千尋、ごめんね! ずっと傍にはいれないみたいだ、、、!

もう、ぼくはいないけど、、、? 千尋らしく! 強く生きて行ってね!』



それと、、、?

一つ! ぼくから、千尋にプレゼントを置いていく事にするよ!

じゃ、またね!



・・・そう、ぼくは心の中で想って息を引きとったんだ、、、!




『千尋! グーニーがいなくなって! 落ち込んで部屋に閉じこもるのも

わかるけど、、、? たまには、外に出てらっしゃーい!』

『・・・嫌よ!』

『あぁ! 千尋にプレゼントがあるのよ~! きっとグーニーも喜ぶわ~!』

『・・・グーニーが!?』

『えぇ!』


【ピーポーン】


『来たわよ~ はーい! 早く、千尋も来て、、、!』

『・・・えぇ!?』




玄関を開けると、、、?


『新しい盲導犬のワンちゃんを連れてきましたよ!』

『・・・・・・』

『グーニーにそっくりね、、、?』

『・・・ううん。』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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