しろ
初投稿作品です。気軽に読んでください。
目がさめると……そこは、白かった。
一面が白く、上を見ても下を見ても、右を向いても左に向いても白く輝いていた。だが不思議と眩しくもなく、気分もそんなに悪くわなく、立ち上がって見たものの地面すら白いため立っている感覚がなかった。
どうして自分がそこにいるのかわからず、なぜ自分がこの場所にいるのかわからない…わからない…わからない…でも…どうして…
それは不安、恐怖、だがそれだけじゃなかった。自分には行くところがあった、そこに早く行かなくてはならなかった、なぜかはわからない。だがそこには…… とても大切な何かが、約束があったはずだ…行かなくては。
男は走った、全速で走っていた。走って…走って…走って…目の前は一面が白くどこまでもただただ白く、ただ無我夢中に走っていた。息が切れそうになり、足は鉛のように重く、口の中は血の味じでいっぱいだ。でも諦めることはできない、自分には大切な約束があった。行かなくてなならない場所があった。それがなんなのかは今は思い出せないが、とても…とても大切なことだ。
どこまで走ったかはわからないが、目の前に何かがあった。目を凝らし、近づくと、それが人であることに気づいた。子供だった、小学生ぐらいの女の子、白い肌と黒いワンピースが印象的だった。その少女は眠っていたが、何かがおかしい。見るからに生気を感じられず、とても苦しそうだった。声をかけても、さすて起こすも反応も無い。息は荒れ体温は冷く、白い肌はどんどん白くなっていく、それがとても…とても怖かった。
男は少女を抱きしめた。触れれば壊れそうな華奢な体を、強く…強く抱きしめた。声をかけたが返事がなく、声は大きくなり叫んでいた。なぜそうしているの自分でもかわからない。ただ、自分にはこの子を助けなければ、守らなくてはならない。そう言った感情がこみ上がってくる。
頼む起きてくれ…目を覚ましてくれ…男は涙ぐみながら、少女を抱きしめた。そんな時だった、男の頬に少女の手が触れていた。それは冷たくなく、暖かなものだった…少女はその顔を男の耳元に近づけ、言葉を囁いたそれは……
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気がつくと自分はどこかの部屋のベットに寝ていた。頭が痛く、少しもたつきながらも起き上がった。すると部屋のドアが開いた、入って来たのは白衣を着た男性であった。白衣の男は自分を見ると安心した顔をし、自分が寝ていたベットの隣に行きカーテンを開けるとそこには、最愛の妻と生まれたばかりの子供がいた。
その日、病院から妻のお産が始まったと連絡があり、自分は急いで病院へと駆けつけた。もともと妻は体があまり良くなく、医師からも出産は難しいと言われ、妻は数ヶ月前から入院をしていた。自分も病院に足を運び、不安にさせまいと妻を落ち着かせていた。本音を言えば、自分も不安であった。そのためか行く道中周りが見えなくなり、車に……引かれることはなく、足を滑らせ頭から地面に激突。たまたま病院の近くであったため、気絶していた自分を妻と同じ部屋に入院させたらしい。頭に以上は無く、ただのタンコブ程度で済んだ。
ベットから出た自分は、妻と生まれて来た我が子の姿に安堵していた。白衣の男もとい医者の話では、出産中はとても危険な状態だったらしく、なんとか出産は成功したものの生まれた赤子は泣きもせず、息もしていなかった。医者も手を施し諦め掛けていたその時、急に息を吹き返し赤子は泣き始めた。母子ともに健康であり医者は奇跡が起きたと涙ぐみながら話した。
後から……あの夢の出来事が、微かに思い出して来た。一面白の世界、あの時であった少女はもしかしたら…いや、考えすぎかもしれない。だがあの時最後に少女の言葉は鮮明に覚えている。あの白昼夢にも似た出来事は、今は…自分の胸にしまっておこういつか二人に話せるその日まで。
…大丈夫だよ…だから、泣かないで笑って。
どうも初めまして、ゴリ巻きです。最後まで読んでいたただきありがとうございます。まだまだ自分未熟なので読んでいただいた皆様からのアドバイスなどがあればそれを取り入れて次に活かせtらいと思います。




