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生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第四章:ユーベル

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第80話【チーム結成です!】

良いですよねこういうの、憧れます!

 四神、《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》を討伐してから数日経ったある日のこと、ベリーは皆を呼び出した。


「お待たせー、ベリーから呼び出しなんて珍しいね?」


 集合場所である第三階層のとある喫茶店にベルがそう言って入ってくる。既にバウム、アップル、フィール、ソラの四人とローゼが席に座っていた。


「では! 皆揃ったところで発表したいと思います!」


 ベリーはそう言って立ち上がり、そして言う。


「つい先程、ホームを購入しました!」


 そう、ベリーはやっとホームを買う資金が集まったのだ。《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》の討伐報酬額がかなり多かったのが助かった。


「ほ、ホーム!? あんなに高いのを一人で!?」


 ベルはそう言って驚いていた。そう言ったベルと皆にベリーはホームの詳細情報を見せる。


「うおっスゲーな……800万ゴールドもしたのかよ!」


 ソラはベリーが買ったホームの金額を見て驚く。ホームは大体100~500万ゴールドだが、もっと高いものだと1000万ゴールドにもなる。そこまで行くともはや城だ。


「い、言ってくれれば手伝ったのに……」


「そ、そうよ、こんな大金ベリー一人でなんて……」


 バウムとアップルはそう言っているがそれでは意味がないのだ。


「えへへ……皆をビックリさせたくて……」


「おう……ビックリしすぎてフィールはなんかフリーズしてるぜ」


 ソラの横に座るフィールは固まっていた。


「え、えぇっと……それで私が呼ばれたのはどういった理由でしょうか?」


 そう言ったのはローゼだった。ローゼとは《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》との戦闘が終了した後、フレンド登録をしていた。


「えっと……その……皆でチームを結成したいなぁ~って思って……だ、ダメ……かな?」


 チームとは所謂ギルドなどと似たようなもので、数十人程度の集まりだ。別にベリー達にチームなど必要ないくらいなのだが、そういったチームという形を作りたかったのだ。


「ん……私は賛成……」


 フリーズから解放されたフィールはそう言って賛成する。


「俺もだ、こんなことされて断れねぇよ、なぁバウム?」


「うん、僕もベリーのチームに入りたい」


 ソラとバウムもチーム結成に賛成する。


「私も賛成、チームなんて面白そうじゃない!」


 アップルは瞳を輝かせて言う。


「断る理由もないしね、でもチーム結成するって言い出したのはベリーなんだから、チームリーダーはもちろんベリーだよ?」


「え、えぇ!? リーダーはベルのほうが合ってるよぉ!」


 わかってはいたが、ベル達からは別に反対もされず、内心ホッとしたベリー。


「わ、私も……入ってよろしい……ということでしょうか?」


「うん! ローゼさんにも入ってほしいなぁって思って声を掛けたんだけど……どう、かな?」


 ローゼとしては願ってもないことだ。いずれどこかのチームに入ろうとしていたし、何よりこんな楽しげなチーム入れるなら、と思っていた。


「はい、では正式にメンバーになるのですから……ローゼと、気軽にお呼びください!」


「ありがとう! ローゼ! じゃあ早速ホームにレッツゴー!」


 そう言って皆でホームがある小島へ向かう、チームを結成するにはホームが必要なのだ。ホームにある端末から様々な設定を行い、チームを結成することでホームはチームルームとして利用することが出来る。ちなみにホームには特殊な機能があるものもあって……。


「で……でっか!?」


 ベルはホームを見上げてそう言った。それもそのはず、ベリーが購入したホームは“移動式ホーム”というもので簡単に言うと飛行船だ。


「中も広いわね……」


 ホーム内に入って、アップルが開けた扉の先は個室のようだった。このホームは屋上、一階、地下と、普通の家として見るとそんな感じなのだが、一階は主に生活空間で屋上となる部分も見晴らしが良いのだが、問題は地下になる部分だ。飛行船なのでもちろん操縦席もある。そしてジェットも。それが地下に組み込まれていた。通常の状態で見ると地下になっているのでその部分も見えないし、外見も面白い形だなーとしか思わないが、飛行形態になると地面を離れ、飛行船へ変身する。


「ロウさんとハクちゃんも誘ったんだけどね……断られちゃったよ」


「あー、あっちはあっちでチームを作るんじゃないかな?」


 チームを作る理由としては、大部分はチームクエストが目的だ。チームクエストは通常のクエストよりレアなアイテムがドロップしやすく、またアイテムドロップ数も格段に多くなる。


「じゃあ設定しますかね、ベリー」


「うん! で、でも私がリーダーでいいの?」


 そのベリーの不安そうな言葉に全員が笑顔で頷く。


「チームリーダー……ベリーっと、え? ち、チーム名?」


 そう、チームを結成するときに必須となるのがチーム名だ。

 当たり前のことだが、名前というのはとても、非常に、重要だ。それがそのチームを示すのだから。


「チーム名……チーム名……苺の木? あ、そうだ!」


 ベリーは何か思い付いたらしく、端末に手早く文字を打ち込む。


「ではベリーさん、チーム名の発表をどうぞ!」


 ベルがそう言う。ベリー達のチーム名。それは。


「私達のチームの名前は……《ゼラニウム》に決定ですっ!」


 こうしてチーム《ゼラニウム》が結成された。


「《ゼラニウム》とはかっけぇな、んでゼラニウムってなんだ?」


「えっと……確か花だったような?」


 バウムが言う通り、ゼラニウムは花の名前だ。


「そうだよ! 花言葉は“真の友情”!」


 ゼラニウムの花言葉は、真の友情、信頼など……色によって異なるが一般的にはこういう言葉だ。

 ベリー達にピッタリと言えるだろう。

 そして、飛行船に変身する移動式ホームを拠点にする。チート並に桁外れの強者が集うチームとして《ゼラニウム》が有名になるのに時間は掛からなかった。

うまはじメモ!


チーム《ゼラニウム》

チームリーダー「ベリー」

チームメンバー「ベル、バウム、アップル、フィール、ソラ、ローゼ」

計8名のチーム結成を認める。

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