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生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第四章:ユーベル

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第77話【鬼神創造、W閻魔!】

閑話含めて80話!

「【クリンゲル・シックザール】ッ!」


ベルは武器と同じ名のスキルを発動する。

ベルが使用した【クリンゲル・シックザール】は特殊で、自身のHPを何%か削り効果を発揮する。


「う、動きが……止まった……?」


アップルは動きが停止した【滅玉】を見て驚愕する。


「くぅ……40%は痛いなぁ……【クイックヒール】!」


HP消費がかなり痛いがHPを40%削ることで相手のスキルによる攻撃を停止することが出来る。ただ【スキルキャンセル】とは違うので時間が経過すると動き出す。


「さて、私のスキルはいろいろ使い道はあるみたいだけど……軌道をずらすとかそう言うのは無理かなぁ……」


ベルはそう言って【クリンゲル・シックザール】のスキル説明欄を確認する。


「ん……私が……やる……ベリー、手伝って」


「うん! 私はどうすれば良いのかな?」


するとフィールは【創造】で刀を造り出す。

しかしそれはただの刀ではない。


「一緒に……」


フィールが造り出した刀は、今ベリーが握っている《鬼神ノ太刀》だった。


「うぇぇえ!? な、ナンデェェ!?」


「なんか……進化した……銘は《創造ノ太刀・鬼神》」


なんと神話上の武器だけでなく、《NGO》に存在する武器までも【創造】出来るようになったようだ。


「わ、私ちょっと頭痛くなってきたわ……」


「僕もそんな気が……」


アップルとバウムはもはや次元が違いすぎて頭を抱えていた。


「ベリー……やろう……」


「わ、わけがわからないけど……やるしかないよね!」


ベリーとフィール、鬼神と創造の力で四神と対抗する。


「【鬼神化】ッ!」


「【創造・鬼神化】………!」


二人は同時に【鬼神化】を発動する。

その人個人しか使えないはずのユニークスキルすらコピーしてしまっているフィールに対してはもう誰も触れなかった。

ゲーム的にチートなのだ、フィールは。


「行くよフィール!」


「ん……了解」


フィールは【鬼神化】でベリーより白っぽい赤髪になり、防具も焼け焦げ所々火が吹き出る。

ベリーとフィールの二人は同じように刀を構える。

フィールは刀を扱ったことはないが、ベリーの動きを見てどう使うかはなんとなくわかっていた。


「【鬼撃】ッ!」


「【創造・鬼撃】っ……」


二人は【鬼撃】を上空の【滅玉】に向けて放つ。


「っ、ダメみたいですね……」


ハクが【滅玉】に何の抵抗もなく呑み込まれた【鬼撃】を見て言う。


「ど、どうしよう……」


「ベリーまずいよ! 【クリンゲル・シックザール】の効果はそこまで長くない! もうすぐまたアレは動き出す!」


攻撃が通用しない【滅玉】に対してどうしようか困るが、ベルが言うように効果時間が迫っていた。


「ただ単に攻撃力が足りねぇのか、止めることが出来ねぇのか……」


「エネルギーの塊ですし物理攻撃は弾かれてしまうかもしれませんね……あるいは【鬼撃】と同じように呑み込まれるか……」


ロウとハクはそう言って【滅玉】を分析する。


「スキルの動きを止めてるだけだから効果が無くなるわけじゃない……近付いたら動けなくなるよ、多分」


ベルもそう言う。もう打つ手なしかと思われた、だが一つ可能性がある方法がある。


「呑み込まれるなら……固まらせたらどうだ?」


ソラがそう提案する。

確かに固めたら攻撃は通るかもしれないが、遠距離攻撃のスキルは近距離に比べると多少威力に欠ける。

それでもゴリ押しすれば破壊出来るかもしれないがそれも出来るかどうかわからない。

近距離の場合だとやはり動けなくなってしまう。


「ある……かも……」


フィールがそう呟く。


「動けなくなるには少し時間が掛かるから……その短い間に攻撃する……」


「そ、それはいくらなんでも無理じゃねぇか?」


その間に攻撃出来ればいいが、ソラが言うようにさすがに無理が……。


「無理じゃないんだよなぁ………【アクセルブースト】」


ベルがそう言って【アクセルブースト】をベリーに発動する。


「フィールには【加速】と言うチート級スキルがあるのですよ」


「あぁ、なるほど……理解した」


ベルの言葉にロウはそう言って俊敏力を強化するスキルをありったけベリーへ発動する。


「そうか! フィールだけじゃパワーが足りないかもしれないし……ベリーの俊敏力を底上げして二人でやれば……!」


バウムはハッと気付きそう言うが。


「で、でもアレをどう固めるのよ?」


アップルが言う通り固めなければそもそも物理攻撃は効かない。

フィールの【スキルカウンター】は反射するので物理攻撃が当たっていたのだ。


「それは私に任せておいてよ、【フルチャージ】」


そうベルは言って【フルチャージ】、そして【オーバーチャージ】、【リミットブレイクチャージ】を発動する。


「よしっ! 【アイス・エイジ】ッ!」


そう言って放たれた【アイス・エイジ】は瞬時にフィールドを凍り付かせ、さらに【滅玉】を凍らせた。


「さぁやっちゃって二人とも!」


「強化は完了だ、ぶっ飛ばしてこい」


ベルと、ベリーの俊敏力強化が終わったロウがそう言ったのを合図にベリーとフィールは大きくジャンプする。


「【加速】……!」


フィールは【加速】を発動し、ベリーも超スピード強化され、恐ろしいスピードで【滅玉】を攻撃する。


「【鬼神斬り】17連撃ッ!」


「【創造・鬼神斬り】……8連撃っ」


二人合わせて25連撃を【滅玉】に試しに叩き込む。

それは一瞬で終わり、ベリーとフィールは一度離れる。

【鬼神斬り】ではパワーが足りないのか、傷しか付かない。

ならばアレをやるしかない。


「フィール! 行くよ! 【閻魔】ッ!」


「ん……【創造・閻魔】……!」


「「【フルチャージ】ッ!」」


ベリーとフィールは【閻魔】を発動する。

そしてベルとハクが二人の【閻魔】を【フルチャージ】することで【閻魔】の威力は格段に上昇する。


「てやぁぁぁああッッ!」


「んぅぅっ………ッ!」


ベリーとフィールは《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》の左腕の方向へ【閻魔】を放つ。

炎はいつもより熱く激しく、【滅玉】を押した。


「「押した!」」


バウムとアップルが同時にそう言った瞬間に、【滅玉】はベルの【クリンゲル・シックザール】と【アイス・エイジ】の効果が切れ、【閻魔】に耐えられず左腕の【滅玉】へ向かって飛んでいく。


「左もやる気か!?」


ソラは驚いてそう言う。

しかしこのままだと《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》の左腕と戦っているパーティーが【滅玉】と【滅玉】の衝突に巻き込まれてしまう。

ただ、ベリーとフィールはなぜか“大丈夫”と思えた。

そしてそれは本当だった。


「【フルーク】」


左腕のフィールドにいる一人の女性プレイヤーがスキルを発動し飛行する。


「……【シュトラール】ッ!」


そう言って細剣から放った光線は【滅玉】に呑み込まれず押し、《リーズィヒ・ヴァッフェ・玄武》の胸部辺りで【滅玉】と【滅玉】は衝突し大爆発を引き起こした。

うまはじメモ!(謎)

【フルーク】も【シュトラール】もドイツ語です(ボソッ

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