表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第三章:焼結の魔術師

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/241

第59話【アンダーラビリンス】

ラビリンスへようこそ___。

「うっ……しょっと! あー重かった」


ベルは岩を退かすと腕を伸ばす。


「……《暗殺者》ですよね? 筋力高くないですか?」


「ん? まぁ【パワーアップ】を使ったしね、ほら行くよ」


ベルはハクにそう言って大きな扉を開く。


「……これは、雰囲気が変わりましたね」


ダンジョン内は谷の暗い雰囲気から、壁にいくつもあるランプで照らされ輝く白い壁と床で造られており、迷路のように道が入り組んでいた。


『クエスト、《アンダーラビリンス》を開始します。』


「クエストか……とにかく進もう」


「了解です」


《アンダーラビリンス》というクエストが発生し、ベルとハクはダンジョンを進む。


『ゴロロロォルッ!』


「《ラビリンスゴーレム》……見たこと無いモンスターだ、気を付けて行くよ! ハク!」


モンスターが現れ、二丁拳銃を構えて言うベル。

ハクも杖を構えてスキルを発動していく。


「わかってますよ! あまりボクを舐めないでくださいッ! 【フル・エンチャント】!」


そう言ってハクが発動したスキル、【フル・エンチャント】は短時間の間、全属性をプレイヤーに付属させるスキルだ。

敵の弱点属性を探るときなどに使用される。


「【マジックアロー】ッ!」


そしてハクは魔法の矢を数発放つ【マジックアロー】を発動し、《ラビリンスゴーレム》へ攻撃する。


「ダメージ量からして闇属性が有効のようです! 【エンチャント・ダーク】!」


【フル・エンチャント】で様々な属性の矢が放たれた【マジックアロー】のダメージ量を見て、闇属性の矢が一番大きく削れたことを知ると、ハクはすぐさま【エンチャント・ダーク】をベルに向かって発動した。


「凄い……よし、後衛任せたッ!」


ベルは銃で攻撃しようとしたが、ハクがサポートに回っているのでナイフを使い《ラビリンスゴーレム》へ攻撃をする。


『ゴロォォォオオッ!!』


《ラビリンスゴーレム》はベルに向かって腕を大きく振り回して攻撃するが、それに気付いたハクがベルに【テレポート】を発動する。


「ありがとうハク! 【アクセルブースト】ッ! 【クイックスラッシュ】ッ!」


そして《ラビリンスゴーレム》の左肩辺りに【テレポート】したベルは、俊敏力を強化し、【クイックスラッシュ】を発動して攻撃する。


「硬いなぁ! 【クイックショット】!」


ベルはハンドガンを片手に持ち、【クイックショット】を発動するが、やはりゴーレムというだけあり硬い。


「ハク……!」


「了解です、さぁファング! ご飯ですよ! 硬いのでよく噛んで食べてくださいね!」


『グルォォオ!!!』


ハクがファングと共に《ラビリンスゴーレム》へ攻撃する間に、ベルは武器を仕舞い、《罠師》で攻撃することにした。


「【パラライズグレネード】! 【強化地雷】!」


ベルは、麻痺属性のグレネードを投げ、さらに強化された地雷を設置する。

【パラライズグレネード】で麻痺の状態異常が付属された《ラビリンスゴーレム》は【強化地雷】のダメージでHPが大きく削れた。


「今ですよファング!」


『グルガァァァ!!!』


咆哮し、ファングが痺れて動けない《ラビリンスゴーレム》に噛み付くと、ハクはスキルを発動する。


「【吸血】ッ!」


【吸血】は名の通りHPを吸収するスキルだが、これはモンスター専用のスキルなので、プレイヤーでは発動することが出来ない。

なのでハクのようなモンスターを持つプレイヤーや、アップルのように職業、《召喚術師》が召喚したモンスターしか使えないのだ。

そして【吸血】でHPを吸収し、さらに噛み付きの攻撃でかなり《ラビリンスゴーレム》のHPを削った。


「よし、これで終わり! 【バーストグレネード】ッ!」


そしてベルの【バーストグレネード】により、HPが消し飛んだ《ラビリンスゴーレム》は光の粒となって消えた。


「ふぅ~……お疲れハク」


「お疲れ様ですベル、それにしてもこのレベルのモンスターがこれから何体も出るとなると……かなり厳しいですね」


そうハクが言うように、この《アンダーラビリンス》では先程のゴーレムなどウジャウジャ居る。

このままでは体力的にもかなりキツい戦いになってしまう。


「そうだね……なるべく戦闘は避けよう」


「はい、そうしましょう」


そう言ってベルとハクは、まだ始まったばかりのダンジョン、《アンダーラビリンス》の探索を開始した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ