表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第三章:焼結の魔術師

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/241

第54話【氷獄の帝王へ挑む者】

「【スラッシュ】ッ! 【フレイム】ッ!」


ベルは大きくジャンプし、《ゲフリーレン・カイザー》の左目に【スラッシュ】で攻撃すると、振り向きながら初級の炎魔法スキル、【フレイム】で焼き払う。

【スラッシュ】で左目を攻撃した事により《ゲフリーレン・カイザー》は左目を閉じたままになっている。

しかしいくら初級とは言え、【フレイム】の攻撃は全く通用していないようだ。


『グガゥッ!』


「【バウンド】ッ!」


《ゲフリーレン・カイザー》はベルに向かって突進するが、ベルは【バウンド】で左へ回避する。


「【フレイム・バースト】!」


炎の爆風でジェットのように移動出来る、【フレイム・バースト】を発動し、瞬時に《ゲフリーレン・カイザー》の腹の下へ移動する。


「【フレイムサークル】ッ!」


ベルは広範囲に炎の円を出現させる【フレイムサークル】というスキルで、氷の鎧が無い《ゲフリーレン・カイザー》の前足と後ろ足を焼く。


「フッ! 【サウザンドスラッシュ】ッ!」


続けてベルは【サウザンドスラッシュ】を発動して氷の鎧を攻撃する。

すると少しだがヒビが入る。


「よしっ! 【バーニンググレネード】! 【テレポート】ッ!」


そしてベルは【バーニンググレネード】を投げ、【テレポート】で《ゲフリーレン・カイザー》から離れる。


『グォォゥ!!?』


そしてその瞬間【バーニンググレネード】は爆炎を撒き散らしながら数回爆発する。

それにより氷の鎧を破壊する事に成功した。


「射撃耐性付いてるけど……やっぱこれで決めたいよね! 【フルチャージ】ッ!」


ベルはナイフを腰にしまい。スナイパーライフルを構えて【フルチャージ】を発動する。


『グゥゥ……!』


《ゲフリーレン・カイザー》のHPも残り少し、そしてここまで吹雪と雹以外の攻撃を受けていないベルだが、HPは半分程度減っていた。


「……【フレイムチャージ】……」


ベルはさらに【フレイムチャージ】を発動する。

しかしそんな行動を待つほどモンスターも馬鹿じゃない。


『ガウッ!』


《ゲフリーレン・カイザー》は一吠えすると、空中に大量の氷柱を作り出した。

冷気が一層増し、吹雪も強くなる。


「風が強いな……【分身】、【幻惑】」


ベルは【分身】と【幻惑】を発動する。

運が良ければこれで氷柱は回避出来る。


「【スタートダッシュ】ッ!」


【スタートダッシュ】で《ゲフリーレン・カイザー》に急速接近するベルは、同時に降ってくる氷柱を【分身】や【幻惑】で回避していた。


『ガァァァ!!!』


すると《ゲフリーレン・カイザー》は再度氷の鎧を身に纏う。

これでは威力が足りない………事は全く無い。


「お待たせしましたぁ! 【バーニンググレネード】を添えて、数分かけて煮込んだ特製の料理を召し上がれ! 【バーストショット】ッ!」


と、ベルは《ゲフリーレン・カイザー》の口に【バーニンググレネード】を投げ込み、【バーストショット】を放った。

当然胃の中で【バーニンググレネード】は【バーストショット】とともに爆発した終わった。


「あらら、お口に合いませんでしたか、お客様?」


ベルがそう言うが、《ゲフリーレン・カイザー》は既に光の粒となって消滅していた。


「ドロップアイテムだ、えーっと何々? ……ってあれ? 無名? まぁこのクエスト自体おかしいしね」


ドロップアイテムは《     》。つまり名前が無かった。

バグなのだろう、具現化は出来るようだが、止めておいた。


「さて、と……次は火山かな? っと、もう1個のドロップアイテムも確認しなきゃ」


先程まで吹き荒れていた吹雪は今は全く降らなくなり、地面に積もった雪も溶け始めている気がした。

そしてベルはもう一つのドロップアイテムを確認する。

これはどうやらバグっては無いようだ。


「《テレポーター》……へぇ、こんなのもあるんだ……って起動してる!?」


間違えて起動させてしまったのか、《テレポーター》により何処かへテレポートしてしまうベル。

しかしこれは間違えたのではなく、あの魔術師によるものだった。



***



「……ッ? えぇっと……ここは……」


ベルが目を開けると、そこは一面雪景色……では無く、全く逆の火口付近へテレポートしていた。


「あ、あっつい……それにしてもこの地形……やっぱりボスか」


ベルがテレポートしたのは火口付近だが、動きやすい平地になっていた。


『あぁ、倒したんだね、丁度今準備が出来たところだよ』


「準備……って連戦はキツいよ!」


『何を言う、それくらいはして見せろ、では……精々頑張れよ、ベル』


魔術師はそう言ってまたも消えた。

その瞬間、地震が起きた。


「え!? 噴火!? もしかして噴火するの!?」


ベルがそう言った瞬間、火口から溶岩が流れてきた。

それと同時に、噴火のような勢いで火口からドラゴンが現れた。


「なるほど、こいつを倒せばいいんだね!」


《ゲフリーレン・カイザー》と同じくHPバーは二本。

巨大な龍は炎のような身体で空を飛び、ベルの前に着地した。


『グォォォオオウ!!!』


ドラゴンが大きく咆哮すると、それに合わせて地面も大きく揺れた。


『クエスト、《炎焼の帝王》を開始します。』

次は炎焼の帝王戦ッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ